アイコスのフィリップモリスが創る「無煙」のタバコ世界とは?iQOSの先へ7つの戦略

アイコスとフィリップモリス

大人気のアイコス!2月には通販の価格が安くなってきたり、これから更に普及に拍車がかかりそうですね。

さて、米フィリップモリス(以下PMI)の公式ホームページが先日リニューアルされ、改めてPMIのビジョンとこれからやろうとしていることが公開されました。

iQOSを発売し、喫煙タバコ業界を刷新しようとしているPMI、その目指す未来とはどのようなものでしょうか。探ります。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

アイコス(iQOS)で話題のフィリップモリス

フィリップモリスのロゴ

言わずと知れたアイコス。煙が出ず健康にも圧倒的に良いと人気が続いています。

加熱式タバコ「アイコス(iQOS)」とは?メリット・デメリット超レビュー

その製造販売会社はフィリップモリス(以下PMI)です。PMIといえばマールボロが超大ブランドとして筆頭ですよね。

タバコといえばマールボロ。PMIを世界を席巻しているタバコメーカーです。

そう、タバコといえばフィリップモリスなのです。そのPMIがアイコス(iQOS)という商品を発表してから早1年。日本では大ヒットを記録して昨年の人気商品ランキングでは堂々3位に輝きました。

2016年ヒット商品ランキング3位にアイコス!iQOSを振り返る

しかし、タバコといえば様々なイメージはあるものの「煙が出て、害があるもの」という根底は揺るぎないものでした。それをタバコ業界の巨人であるPMI自身が、アイコスによって打ち壊そうとしているのです。

フィリップモリスジャパン社長 ポール・ライリーからのお知らせ

アイコスお知らせ

ちょうどこの記事を書いている時(日本時間2017年2月10日)に、フィリップモリスジャパンの社長からアイコスユーザーに向けて重要なお知らせという文面が届きました。以下のような文章です。

いつもIQOSをご利用いただき、ありがとうございます。今日は、IQOSに関する大切なニュースをお届けします。

フィリップモリスインターナショナルは、私たち自身の生きる社会と未来のために、「Designing a Smoke-Free Future 煙のない社会を目指して」という新たなビジョンを掲げました。

私たちは、このビジョンは決して夢物語ではなく、実現可能なものだと信じています。そして、実現への道のりを、IQOSと、あなたをはじめとする100万以上のIQOSユーザーの皆様と一緒に歩み始めたところです。

アイコスが「煙のない社会をめざして」というビジョンを掲げたのです。ここから、その「無煙の未来」について、しっかりと分析をまとめていきます。

アイコスのその先。PMIの経営ゴールと戦略とは – 煙のない未来

PMIとアイコスのゴール

先日あらためてフィリップモリス自身が、「私達は何者なのか?」そして「なにを目指すのか?」ということを発表しました。その発表によると、PMIのゴールは、

「煙のない未来をデザインする事」

ということでした。

タバコメーカーなのに関わらず、この目的です。これの意味するものとは?

この目的を叶えるために、7つの戦略をPMIは定義していました。詳しく見ていきましょう。

煙のない社会を創るための7つの戦略

アイコスの方法

PMIの中核となる戦略は、端的に言うと以下の7つから成るそうです。

  1. 無煙
  2. 移行
  3. 規制
  4. 持続可能性
  5. 才能
  6. 透明性
  7. 成長

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【1】無煙 – SMOKE-FREE

既存のタバコとは異なる「無煙の代替品」を開発し、市場に出し販売、そして可能な限り早く世界中の成人喫煙者にこれらの代替品に移行して頂く。

とのことです。これは既に私達も体験している1つが「アイコス(iQOS)」という形なのでしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、実はアイコスは日本が先行発売市場なのです。これから日本の成功を受けて、全世界に販売を拡大していく予定です。

【2】移行 – TRANSITION

私達の資源をタバコから無煙の代替品に移行する。

とのことです。この「資源」とは、経営資源などに当たります。これも既に昨年フィリップモリスCEOから発表があったばかり。それは経営資源を次世代のタバコ、つまり加熱式タバコなどへ移行していくと宣言したのです。

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【3】規制 – REGULATION

無煙の代替品によるタバコの置き換えを勧める規制政策を提案する。

政府や制作に提言していくという姿勢をこれからとっていくと宣言しています。確かに昨年禁煙法が話題になった時、フィリップモリスにも調査が入ったという情報がありました。実際にこういう施策を既に行っていることが伺われます。

【4】持続可能性 – SUSTAINABILITY

価値連鎖を超えて、ワールドクラスの持続可能性プログラムを推進する。

どんな施策にも必要な要素、それは「持続可能性」です。ここでは新しい仕組みを創ることから、タバコ農家の生計を向上させることまでが含まれているということです。

【5】才能 – TALENT

グローバルな労働力に選ばれる企業となり、最も優秀な才能をもつ人々を魅了する為にたゆまぬ努力をする。

どんなことにも必要ですが、新しい事業を大きな推進力を持って取り組む際に有能なエンジニア、マーケター、経営者は必要不可欠な存在となります。人材確保にも尽力を尽くすということですね。

【6】透明性 – TRANSPARENCY

進捗を共有し、協議及び独立検証に第三者を招待する。

意外とこれが重要なものかと個人的には思いました。タバコ業界とは、何かもやがかかっているような、少なくとも透明ではない業界なイメージがあります。

「煙のない世界を創る」という言葉とおり、経営体制についてもその不要な煙を是非追いやってもらいたいところです!

【7】成長 – GROWTH

株主に高い投資利益率を提供する。

当然「意思」だけを持っても物事は進みません。目的を達成するに当って、経営的成長も欠かさないとしていました。

実はこの米フィリップモリス株価や経営について。最近とても素晴らしいニュースが届いています。アイコスの大ヒットによってかなり利益を上げているようで、この「成長」という分野ではかなり目的に沿った寄与をしていると見て良いでしょう。

アイコスの先を見据えたPMIの戦略、他社は?

プルームテックの画像

ここまでフィリップモリスの目指すゴールと、そしてそのための戦略を見てきました。

まとめると、

  • タバコ会社だけれども、煙を発生しない社会を創ることを本気で目指している
  • そのための努力は惜しまない

ということです。

アイコスのPMIによる意志、そして成長を考慮してか、日本のタバコ会社JTが製造販売する『プルームテック(PloomTECH)』もついに、福岡限定販売を脱却し、東京での販売を開始するということです。

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更に2018年中にはオンライン通販も開始、全国展開を図るとか。

こういった「無煙の社会」を目指す各社の動きは今後より一層増してきそうですね。

PMI – Our Goal and Strategies

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