2023年5月12日付けで認可された「製造たばこ小売定価」が発表されました。日本においては、基本的にこの財務省が認可している「製造たばこ小売定価」を得なければ、たばこ製品の販売を行うことができません。
ですので、たとえばJTしかりフィリップモリスジャパンしかり、定期的に新銘柄のたばこが認可されたことが財務省のホームページで発表され、確認することができます。
そんな中でも、5月12日付けで発表された「製造たばこ小売定価」に気になる記述があり、今回はその点を注目してみます。
「H.O.T.」という加熱式タバコ銘柄が認可を受けた
気になる銘柄というのが「H.O.T.」という銘柄です。
認可では、以下の3つの加熱式たばこ銘柄が認可を受けています。
- H.O.T. レッド
- H.O.T. ブルー
- H.O.T. メンソール
これまで「H.O.T.」という銘柄が認可を受けたことはなく、現時点では謎に包まれた存在となっています。
しかし、各項目を見ると気になる点がいくつか出てきます。
「H.O.T.」は既存の加熱式たばこメーカーの銘柄ではない?
謎に包まれているものの、考えられるのが、「H.O.T.」はIQOSのフィリップモリスジャパンや、gloのBATJ、PloomのJTの新銘柄なのではないか?という考えです。
これを導く一つの項目が、製造国にあります。
認可を見る限り、「H.O.T.」の製造国はアメリカ合衆国とされています。実はIQOS、glo、Ploomの銘柄は、意外とそれぞれお国柄が出ており、製造国に偏りがあります。
- IQOS銘柄:イタリア
- glo銘柄:韓国
- Ploom銘柄:日本
アイコスはイタリア、グローは韓国、プルームは日本で専用たばこスティックが製造されることがほとんどです。
それを鑑みると、「H.O.T.」が既存のメーカーの銘柄である可能性は低くなってくるように感じます。
そしてそもそも、製造国がアメリカ合衆国のたばこは、結構少ないという事実もあります。直近三ヶ月では以下の二銘柄のみでした。
製造区分が「1本」!?葉巻たばこに近いのか?
そしてなにより気になるのが、製造区分です。
「H.O.T.」の製造区分は、「1g 一本」とされています。(認可を再掲)
実はこれ、加熱式たばこの認可ではかなり珍しいです。加熱式タバコ銘柄は20本入り1パックのものが定常的であり、「1本」単位での加熱式たばこの認可は初めてではないでしょうか。
では、1本単位とはどういうことなのか、考えてみると、「H.O.T.」の形は限りなく「葉巻たばこ」に近い可能性も検討できます。
一般的に、1本で認可されているのは「葉巻たばこ」であり、先程紹介したアメリカ合衆国のたばこも葉巻たばこでした(画像再掲)
これを鑑みると、「H.O.T.」は加熱式たばこ初の葉巻たばこ・・・1本あたりの喫味が重厚な部類である可能性があります。
インターネット等々を調べても、まだ情報はこの認可に関するもの以外ありません。
しかし今後、販売される可能性はもちろん認可がされたことから濃厚かと思いますので、続報が入り次第お伝えしていきます。