ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)は、フィリップモリスジャパン、JTに続き、たばこ小売価格改定の再申請を財務省に提出しました。
BATJは、「グロー」ならびに「グローハイパー」専用たばこスティックについて、2022年8月26日に財務省より価格が値上げとなる小売定価改定の認可を受けていました。しかしこれを9月1日付けで取り下げ、同社加熱式たばこ製品24銘柄について、小売定価の再申請をしました。
当初申請分と再申請分との違いは?
8月26日に認可を受けた当初の価格変更申請では、以下4銘柄が値上げとなる予定となっていました。
8月26日認可分の値上げ予定銘柄
値上げとなる予定だったのは、グロー専用たばこスティックの「ネオ」と「ケント・ネオスティック」、そしてグローハイパー専用たばこスティックの「ネオ」と「クール・エックス・ネオ」でした。
9月1日再申請分の値上げ予定銘柄
9月1日に再申請した銘柄は3銘柄となっており、値上げとなるのは、グロー専用たばこスティックの「ネオ」と「ケント・ネオスティック」、そしてグローハイパー専用たばこスティックの「クール・エックス・ネオ」となっています。
グローハイパー専用たばこスティックの「ネオ」もお値段据え置き!?
グローハイパーには様々なスティックがラインナップされていますが、新しい価格申請では、グローハイパー専用の「ネオ」の値上げが取り下げとなっています。
現行は540円という価格になっているグローハイパー専用「ネオ」ですが、560円と20円値上げされるかもしくは540円のお値段据え置きとなるか・・・この違いとなる変更のようです。
値上げされる銘柄24銘柄とお値段据え置きの21銘柄の一覧
再申請された値上げ予定となる24銘柄
お値段据え置きとなる21銘柄
他社動向を見て最後に再申請をしたBATJ
8月30日にはフィリップモリスジャパン(PMJ)が、次いで8月31日にはJTが、そして9月1日にはBATJが再申請するに至りました。まだいずれの企業の再申請も財務省より認可は受けられていません。はたして認可を得ることはできるのでしょうか?
BATJはデバイス本体もリーズナブルな価格設定になっているのが特徴的で、290円のラッキーストライク銘柄があることからも「安い」印象が強い加熱式たばこブランドです。
そんな中でPMJやJTが値上げしない再申請をするにあたり、「安さ」のBATJも後を追った形となっています。
消費者からすると、1箱あたり20円…といえど、1カートンにしたら200円。月々の価格にしたら数千円…と、小さな値上げが非常に大きな影響を与えます。3社の再申請に対して財務省がどのような判断を下すのか、注目です。