迫る受動喫煙防止対策の波|「串かつでんがな」に加熱式たばこ席誕生

串かつでんがなに加熱式たばこ席が誕生

2020年より実施される受動喫煙防止対策に向けて各企業が動いています。

先日、ルノアールが加熱式たばこ専用喫煙室を設けることを発表しましたが、実は他の企業もその取組に続々参入しています。今回は「串かつでんがな」の事例を紹介。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

「串かつでんがな」が加熱式たばこ席を設置

「串かつでんがな」とは、首都圏を中心に出店している”串かつ”をメインに扱う居酒屋。

受動喫煙防止対策が進むにつれ、居酒屋が喫煙スペースについて何かしらの措置を取らなくてはいけなくなっていますが、その一手を早く打ち出したのが、「串かつでんがな」です。

2018年7月に成立した改正健康増進法における受動喫煙防止対策では、飲食店舗は必要な措置が取られた喫煙室を設置することが定められています。

その一環として、「串かつ でんがな」では、今後店舗規模や立地等に応じて、飲食不可の喫煙室飲食可の加熱式たばこ専用喫煙室(席)を新たに設置する。

新たな「串かつでんがな」の店舗内画像

串かつでんがなの禁煙席
串かつでんがなの禁煙席
「串かつでんがな」の加熱式たばこ席
「串かつでんがな」の加熱式たばこ席
「串かつでんがな」の喫煙室
「串かつでんがな」の喫煙室

喫煙室では飲食不可、加熱式たばこ席では飲食可

健康増進法の「受動喫煙防止対策」の中では、紙巻きたばこを吸う場合は「紙巻きたばこ専用喫煙室」が必要であり、且つその室内では飲食はできないことが定められています。

一方、加熱式たばこ席では飲食が可能と定められているのです。

これを受けて、措置を取ったのが今回の「串かつでんがな」の対応となります。

たばこを吸う人も吸わない人も楽しめるお店に

この対応の中には、

「たばこを吸われない方も吸われる方も様々なお客さまに安心してご利用いただきたい」

という想いが込められているとのこと。

選択肢と環境を店舗は提示し、選択を顧客に委ねることで、喫煙者と非喫煙者が気持ちよく店舗を利用できるようになればという想いを感じることができますね。

迫る受動喫煙防止対策

串かつ居酒屋といえば、「串カツ田中」が有名かと思います。

「串かつ田中」では、「串かつでんがな」とは異なり全ての店舗を「禁煙」とする決定をし既にそれを実施していますよね。

「串かつ田中」は全席禁煙
「串かつ田中」は全席禁煙・フロア分煙化

居酒屋なのに禁煙!?

と、当時は話題になりました。

これは予想ですが、おそらくこれからこういった店舗が増えていくと思います。

まず第一に、改正健康増進法(受動喫煙防止対策)への対応が必須だからです。

このルールへの対応は絶対に必要なもので、ルールが適用されていない場合罰金刑が発生します。今はその猶予期間なので、2020年までにどの程度の決定と実施ができるか、今各企業が検討しているところでしょう。

【解説】健康増進法・受動喫煙対策|加熱式タバコ時代の喫煙「ルール」とは 【解説】健康増進法・受動喫煙対策|加熱式タバコ時代の喫煙「ルール」とは

また第二に、クリーンであり健康的だからです。

あらためて、たばこは有害です。

特に、紙巻きたばこから出る「副流煙」は完全に他者にとってみれば害そのものであり、不要な健康被害を生み出します。

その点、加熱式たばこは「副流煙」というものが存在せず、また有害成分も90%削減されています。この仕組みは政府も認めているもので、今回の受動喫煙防止対策の中では「加熱式たばこ専用喫煙室」が認められるに至りました。

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これら理由により、今後喫煙環境について変更を行う飲食店・企業が増えていくはずです。

加熱式たばこを認め共存を図るか、全て排他するか。どちらかの選択になってくると思います。どちらも素晴らしい選択かと思うので、引き続きそういった情報あればしっかりとお伝えしていこうと思います。