2024年8月1日(木)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社(BATジャパン)のメディア向けラウンドテーブルが開催されました。
このイベントでは、glo™(グロー)の製品開発に関わるメンバーをBAT本社より招いて、様々な発表を行っています。
この記事では、このメディア向けラウンドテーブルのイベントレポートを紹介します。
どのようなイベントが行われたか、気になる人はチェックしてください。
【BATジャパン】メディア向けラウンドテーブルで語られた内容は?
2024年8月1日(木)に開催された、BATジャパン・メディア向けラウンドテーブルで語られた内容は、下記の通りです。
- 新製品『glo™ HYPER(グローハイパー)』の展開
- 新技術『StickSeal™テクノロジー』を加熱式たばこglo™専用スティックに搭載
- BATが掲げるパーパス『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現
では、それぞれについて詳しく解説していきます。
新製品『glo™ HYPER(グローハイパー)』の展開
新製品『glo™ HYPER(グローハイパー)』の展開について、BATグローバル・ヘッド・オブ・加熱式プロダクトデザインのジョナソン・リスター氏は次のように発言しています。
「『glo™ HYPER』は、フラグシップモデル『glo™ HYPER pro』とともに、ライフスタイルに合わせて選べるデバイスラインナップ『新glo™ HYPERシリーズ(NEW glo™ HYPER RANGE)』として展開します。幾何学をモチーフにしたシンプルかつエレガントなデバイス形状が『新glo™ HYPERシリーズ』を象徴するデザインです。
その主な違いはユーザーインターフェース(UI)と視覚体験です。どちらか1つのデバイスが他より優れているということではなく、満足度を妥協することなく、紙巻たばこからの切り替えを検討しているより多くの喫煙者の方々に最高のglo™体験をもたらす選択肢を提供したいと考えました。」
先に発売された『glo™ HYPER pro(グローハイパープロ)』に外観は似ていますが、よりシンプルに操作できるグローハイパー。
しかし、グローハイパープロとグローハイパーには優劣はなく、紙巻きたばこ利用者にも満足して使える加熱式たばこの選択肢として発売しているとのことでした。
現状、外出中に紙巻きたばこが吸える場所や店舗がかなり減っており、「吸いたいときに吸えない」という紙たばこ利用者も多いでしょう。
glo製品に切り替えることで、吸いたいときに吸えることができるようになるかも知れませんね。
新技術『StickSeal™テクノロジー』を加熱式たばこglo™専用スティックに搭載
新技術『StickSeal™テクノロジー』については、BATグローバル・ヘッド・オブ・加熱式インサイト&フォーサイトのマーク・ローム氏が次のように発言しています。
「よりシンプルでスマートな製品を使いたいという動きは世界的な消費者の傾向として見られます。どのような機器であれ、掃除は普遍的な悩みの種です。調査によると、日本では衛生的な使い方を求める指標が他の市場と比べて1.7倍(※1)も上回っていました。そのような日本の消費者の声に特に耳を傾け、スティックの先端をシールで密封することで使用後のデバイス内にたばこ葉が残ってしまうことを防ぐ新技術『StickSeal™テクノロジー』を、今年5月に世界で初めて日本から導入を開始しました。市場導入前の試用テストでは全体的なクリーニングとメンテナンスが改善されたと考えるユーザーが26%(※1)増加するなど、ユーザーの期待に応える、高いレベルの満足感を提供し続けることが検証されています。」
※1 出典: BAT自社定量調査調べ
マーク・ローム氏によると、日本市場ではより衛生的に使える加熱式たばこが求められているとのこと。
その要望に応えて、たばこ葉がこぼれずデバイスが汚れにくい『StickSeal™テクノロジー』を世界で初めて日本に導入するとは、ユーザーに寄り添う姿勢が見て取れますね。
「喫煙=不潔」と考える嫌煙者との共存を考えて、より衛生的に喫煙するためにも『StickSeal™テクノロジー』は喫煙者には大きな魅力と感じられる技術です。
また、加熱式たばこユーザー自身も面倒な掃除が不要なことは大きなメリットです。
この技術の搭載は、glo市場の拡大に大きく貢献しそうですね。
BATが掲げるパーパス『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現
BATが掲げるパーパス『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現について、BATジャパン 社長のエマ・ディーン氏は次のように発言しています。
「加熱式たばこは、日本に上陸してからわずか約10年でたばこ市場の40%以上(※2)を占めるまでに成長しました。2025年にはたばこ市場の50%を占め、紙巻たばこのシェアを抜くと予想されます。これは日本におけるたばこの歴史を考えると驚異的なスピードで、喫煙者がこれまでの紙巻たばこに代わるスモークレス製品の選択肢へ移行する受容性に富んでいることを示しています。BATが掲げるパーパス『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現に向け、日本市場は非常に大きな役割を担っていると捉えています。
※2 日本たばこ協会 たばこ販売実績データ(https://www.tioj.or.jp/data/index.html)をもとに試算
私たちは、急速に成長するこのカテゴリーで継続的に進化を遂げたいと考えています。加熱式たばこglo™においては、イノベーションとテクノロジーの進化をデバイスとスティックの両輪で進めていく『ダブルアプローチ』を軸に、今後も喫煙者の多様なニーズに沿って選択肢を拡充することで、日本のユーザーに必要不可欠なブランドになることを目指します。また、加熱式たばこglo™だけでなく、オーラルたばこVELOやベイプ製品VUSEといったスモークレス製品を日本で展開する『マルチカテゴリー戦略』を推進することにより、紙巻たばこからの切り替えをさらに促進し、日本における事業の健康への影響を低減していくことを目指します。」
エマ・ディーン社長は、加熱式たばこ販売において、日本市場に大いなる期待を寄せていることを述べていました。
BATが掲げる『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現には、スモークレス製品を拡充してシェアをさらに広げていきたいという思惑が見られますね。
加熱式たばこ・gloのデバイスとスティックをさらに進化させ、オーラルたばこVELOやベイプ製品VUSEのスモークレス製品とともに販売していく。
この『マルチカテゴリー戦略』によって健康に配慮し、『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現を行いたいという考えのようです。
BATは、そのために下記の目標を掲げています。
- 2030年までにBATのスモークレス製品のユーザーを5,000万人にする
- 2035年までにはBATのスモークレス製品の売上を全体の50%にする
2024年上半期時点で、BATのスモークレス製品のユーザーは目標である5,000万人の半数を超える2,640万人(※3)に達しました。
また、スモークレス製品の売上は全体の17.9%(※3)となっており、目標に向けて順調に推移しています。
目標が達成されるのか、そのために今後どのような製品展開をしていくのか、BATの今後の動向に目が離せませんね。
※3 ロシアとベラルーシを除くユーザー数。
【glo】BATの加熱式たばこ業界における戦略とは?
メディア向けラウンドテーブル開催を受け、考えられるBATの加熱式たばこ業界における戦略は、下記の3点を柱とする見込みです。
- グローハイパープロの拡充
- 新型スタンダードモデル「グローハイパー」の発売と割引キャンペーンによる新規ユーザー取り込み
- デバイスの掃除が不要になる新技術「StickSeal™テクノロジー」
では、それぞれについて解説していきます。
グローハイパープロの拡充
2023年12月に発売されたフラグシップモデル・グローハイパープロは、2024年7月に新カラー「パープル・サファイア」も加わり、順調に拡充されています。
グローハイパープロの製品特徴は下記の通りです。
- 最新加熱技術「HEATBOOST™テクノロジー(ヒートブースト・テクノロジー)」搭載
- 「EASYVIEW™スクリーン(イージー・ビュー・スクリーン)」でデバイスの状態を簡単に確認
- 「TASTE SELECT™ ダイアル」で好みの加熱モードを選択
- 軽量で小型、高いデザイン性
プローハイパープロは、加熱式たばこグローシリーズのフラグシップモデルに相応しい機能が搭載されています。
口コミを見ても、評判は良好です。
残りの本数や後どれぐらいで吸い終わるなど嬉しい機能が増えて良かった!ブーストモードの吸いごたえも最高!
持ちやすいデザインとキレイな色、わかりやすいディスプレイ。吸いごたえもよく、購入して良かったです。
デザインもスタイリッシュで色合いもいい感じ。吸い心地も良かったです。おしゃれなのが最高です。
最初から最後までちゃんと吸った感があります!とても良いです。
グローハイパープロの詳細については、別記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
新型スタンダードモデル グローハイパーの発売と割引キャンペーン
BATジャパンは、新型スタンダードモデル グローハイパーの発売と割引キャンペーンを発表しています。
2024年8月に発売された、グローハイパーの商品特徴は下記の通りです。
- 最新加熱技術「HEATBOOST™テクノロジー」搭載
- 「TASTE SELECT™ ダイアル」で好みの加熱モードを選択
- 「LEDライト」でデバイスの状態を確認
- 従来機種の『glo™ HYPER air(グローハイパーエアー)』よりもセッション時間は長く、充電時間は短い
このように、フラグシップモデルのグローハイパープロに搭載されたものと同等の機能や簡略化した機能があり、利便性が高く廉価であることが特徴です。
また、2024年9月2日(月)から10月13日(日)まで期間限定で1,000円割引となるキャンペーンを全国で実施し、更なる顧客の取り込みが見込めます。
グローハイパーの製品詳細や割引キャンペーンに関しては、別記事で詳しく紹介しています。
ぜひ、そちらも参考にしてください。
デバイスの掃除が不要になる新技術「StickSeal™テクノロジー」
グローシリーズ用たばこスティックには、デバイスの掃除が不要になる新技術「StickSeal™テクノロジー」を搭載したものが発売されています。
現状では、ネオ8種・ラッキーストライク9種にたばこの先端をシーリングした「StickSeal™テクノロジー」を採用しています。
今までむき出しだったたばこスティックの先端からのたばこ葉のこぼれを防げるため、衛生的にデバイスを使用でき、メンテナンスも基本的には不要です。
ユーザーの反応によっては、今後他の銘柄にも搭載されることが期待できますね。
「StickSeal™テクノロジー」を搭載したたばこスティックについては、下記記事で詳細を確認してください。
【glo】BATジャパンメディア向けラウンドテーブルまとめ
この記事では、2024年8月1日(木)に開催されたBATジャパンメディア向けラウンドテーブルのイベントレポートについて紹介しました。
グローハイパープロとグローハイパーの発売や、ネオとラッキーストライクのリニューアルにBATジャパンがどんな思惑を持っていたかが明らかになりましたね。
今後も『A Better Tomorrow™(より良い明日)』の実現に向けて、BATジャパンがどのような施策を行うかが、期待できます。
新しい情報が入り次第紹介していきますので、ぜひ当サイトをチェックしてください。