「IQOS(アイコス)」は日本においてNo1のシェアを誇る加熱式タバコです。もうすぐ新型モデルも全国コンビニ発売されます。
利用者はこれからも増えるはず。だからこそ、このタイミングでアイコスの本当の危険性をまとめます。使うからこそ知っておくべき情報を確認しておきましょう。
「アイコス」にはリスクがある

IQOS 2.4 PlusとIQOS 3の画像
「そんなのもちろんだ」という声も聞こえてきそうですが、しっかり見ていきましょう。アイコスにはリスク(危険性)があります。
アイコスストアや通販で購入する場合、会員登録なども通じて「リスクがある」という文字を何度か目にすると思います。が、
もしもです。
これからコンビニで購入しようとしている人が増える場合、アイコスについてのリスク説明をほぼ受けること無く購入する方が増えるかもしれないと考えました。
そんな方をメイン読者と置いて、この記事は執筆しています。使うからこそ知っておくべき、アイコスのリスクを確認しましょう。
アイコスの健康リスク
近年、喫煙率は減少し、禁煙される方が増えているといいます。ただ、一方で加熱式タバコを紙巻きたばこの代替として選択している結果だとも言われており、アイコスやプルームテック利用者を見かけることも増えてきましたよね。

ただ、こういった加熱式タバコには健康上のリスクが存在します。
アイコスにはニコチンが含まれている – 調査結果
アイコスには依存性の強いニコチンが含まれています。下図は、アイコスと紙巻きたばこのニコチン量を比較したもの。

「HnB」がアイコス。「Tobbaco cigarette」が紙巻きたばこ。ニコチン量を示している*1
「アイコスにはニコチンが含まれる」とは、IQOSが公式にも言っていることですが、正確に分析した数値として計測されています。
ニコチンの害として有名なのは、ニコチン中毒です。特に乳児や幼児は誤ってたばこを飲み込んでしまいこの事故が発生しています。実際、アイコスでも同様の事故が発生しており非常に危険なものです。
ニコチン中毒では、軽症では嘔気やめまいなどが発生し、重くなると痙攣や意識障害・呼吸麻痺などの症状が発生するといわれています。
IQOS公式でも、以下のように説明しています。
妊娠中または授乳中の方、心臓疾患、重度の高血圧、または糖尿病の患者など、一部の方はニコチンを含む製品を使用するべきではありません。
アイコスにはタールが含まれていない – IQOSの説明
たばこといえば「ニコチン」と「タール」は付きものなイメージですが、アイコスにタールは含まれていません。紙巻きたばこで一番有害なものは「タール」です。
IQOSという製品は、たばこを燃やさず加熱するため、紙巻たばこの煙とは根本的に異なるたばこベイパーを生じさせます。
そのため、発生するたばこベイパーには、タールが含まれていません。
上記はIQOSのフィリップモリスが公式に発表している文言です。
喫煙による疾患の主な原因は「煙」によるものですが、アイコスは「煙」ではなく「水蒸気」を発生させる機構になっているため、
紙巻たばこを喫煙するよりも、より良い選択
と説明されています。*2
アイコスストアでは目で見て確認できる
タールが含まれていないと、フィルターの汚れが少なくなります。アイコスストア銀座では実際にこれを目で見て確認できるようになっています。

アイコスと紙巻きたばこの違いを比較できる装置(アイコスストア銀座にて撮影)

手前がアイコス、奥が紙巻きたばこ。利用が進むと奥のフィルターの方が圧倒的に汚れていく

利用を続けたフィルターの汚れの差
WHO(世界保健機関)の見解
WHOは健康についての国際連合機関ですが、公式に加熱式タバコについて見解を出しています。
まだ独立した研究結果が少ないので、結論を出すことはまだ出来ない。
とした上で、
現在、加熱式タバコが従来のタバコ製品よりも有害性が低いことを実証する証拠は認められない
としています。
まだ、市場に出回り初めたばかりのアイコスをはじめとした加熱式タバコ。
アイコスはあくまでたばこ。タバコは有毒性のものなので、禁煙することを勧めています。*3
アイコス公式もリスクがあると言っている

アイコス公式ホームページのキャプチャ(1月27日時点)
アイコスのコンビニ全国展開の発表は、会員限定のインスタグラムで大々的に行われました。その際に使われたハッシュタグがあります。それは、「#NoRiskFree」です。
インスタでこのタグをたどるとアイコスについての投稿を見ることが出来ます。
このタグは、アイコス公式アカウントが開設当初から付けていたタグで、「アイコスはリスクがないわけではないよ」ということを伝えているわけです。
IQOS公式が言及しているリスク
例えば、アイコスの健康に関するリスクとして公式ホームページを見ると、以下の文言を確認することが出来ます。しっかりと目を通しておきましょう。
- IQOSとたばこスティックにリスクがないわけではありません。
- たばこスティックには習慣性のあるニコチンが含まれています。
- IQOSとたばこスティックは、たばこを嗜み続けたい成人喫煙者だけに向けられた製品であり、未成年者、非喫煙者や元喫煙者向けの製品ではありません。
- 妊娠中又は授乳中の女性、糖尿病の方、心臓疾患又は重度の高血圧の方は、たばこスティックを含む一切のたばこ製品やニコチン製品を使用しないでください。
- IQOSとたばこスティックは、禁煙の代替手段ではありません。健康への懸念があれば、紙巻たばこもIQOSも両方やめることが一番です。
- 成人喫煙者がIQOSとたばこスティックの便益を体感するには、紙巻たばこの喫煙を完全にやめて、IQOSとたばこスティックに完全に切替える必要があります。

IQOSホームページでスマホでも確認可能。
アイコスの健康以外のリスク
アイコスの「健康面」でのリスクを見てきましたが、他にリスクはあるでしょうか?
周囲への影響
例えば、周囲への影響リスクも考えられます。
IQOSはLINE連携を行うと色々とIQOSについて聞いたりすることができます。例えば屋内環境への影響について聞いてみると。

アイコスの屋内環境への影響は
屋内環境に悪影響はないとあります。また、気になる臭いはどうか。

アイコスは74%の人が「ニオイが気にならない」
気にならないという声が多数あるようです。また、煙が出ないので歯にヤニが付きにくいというのもアイコスの特徴とされています。
IQOSでも臭いはする
ですが、個人的に、IQOSでもニオイはすると思っています。
それは当然、紙巻きたばこと比較したら圧倒的にニオイは少ないです。ただし、特にクリーニングをしっかりしていなかったり利用を続けていると、嫌なニオイが発生しがちな気がしています。
焼き芋っぽいとか、焦げたニオイとか、アイコス…加熱式タバコ独特のニオイがするんですよね。
こういった点も十分なリスクかと思います。利用するならしっかりクリーニングしましょう。

お金がかかる
アイコス本体はなんだかんだで1万円近くする商品です。
アイコス専用タバコは、1箱500円。今後470円のヒーツという銘柄も登場しようとしています。

ただ、どんなものでも毎日買っていたりしたらその額はばかになりません。
アイコスで「禁煙した」とはいえないし、健康第一なら禁煙推奨
ここまでIQOS公式の文言含めて見てきましたが、何度か出てきたように健康を第一に考えるなら、たばこの利用をやめることが推奨されます。
アイコスに変えた=禁煙した
とは言えません。アイコスもあくまでたばこ。仮に有害性物質量が紙巻きたばこより少なくなったとしても、有害性があることに変わりはありません。
フィリップモリスも禁煙を推奨
また、実はフィリップモリス自身も禁煙を推奨しています。例えば以下のIQOS公式ホームページにある表記。
*IQOSにリスクがないというわけではありません。
*たばこ関連の健康リスクを軽減させる一番の方法は、紙巻たばこもIQOSも両方やめることです。
たばこ会社がすごいこと言ってるな!と思ったんですが、大事なことのような気がします。
実はフィリップモリスはアイコス3を発売する年始に「私達が禁煙する(意訳)」という発表をイギリスの新聞広告一面で行っています。

実に面白かったんですが、「禁煙」について、IQOSとフィリップモリスは公式に表明しているんです。以下一部抜粋。
私たちの野望は、英国でタバコの販売をやめることです。それは容易ではないでしょう。
しかし、我々はそのビジョンを現実にすることを決めました。イギリスには喫煙者が760万人います。彼らが取ることができる最善の行動は、喫煙をやめることです。多くの人は成功するでしょう。
しかし、多くの人々は喫煙を続けるでしょう。それこそが、私たちがタバコを、電子タバコや加熱式タバコといったタバコ製品に置き換えることが必要だと思う理由であり、これは、禁煙のために英国の何百万人もの男女にとってより良い選択肢となります。
まずは加熱式タバコから始めて、禁煙へ
アイコスが上記で述べているのは、「禁煙が一番だけど、すぐにできないならまずは加熱式タバコに切り替えることから始めてみよう」というものです。
ヘビーな喫煙者ほど、すぐに禁煙しろと言われても、わかっていてもやめられない現実があると思います。
アイコスはその選択肢としての役割としては、良いかもしれません。
利用者だからこそ、知っておくべきリスク
ただし、一番最良の選択肢は禁煙です。喫煙にはここまで見てきた通りのリスクが存在します。アイコスといえど、タバコはタバコです。
まずは利用する上で、アイコスにはこういったリスクがあることを、知っておくべきだと考えています。
アイコスはじめ加熱式タバコは、大人だけが楽しめる「嗜好品」です。
利用するのも良いですし、禁煙するのも良いわけです。ただそこには利用者だからこその責任が絶対に発生します。
責任はもちろん、健康面として自分に返ってくることかもしれませんし、もしかしたら他人に影響を与える可能性も多いにあります。
例えば、喫煙時のたばこベイパーが他の人に凄くかかったら?子供がもし、専用タバコを誤飲してしまったら…?
こういった危険性は数%でもあるはずです。
しっかり、私達大人が、アイコスのリスクを知った上で、注意を払って利用することが求められていると思います。

アイコスにはアイコスなりのリスクがあることを知った上で、マナーを守って、利用していきましょう。
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*1:Nicotine Delivery to the Aerosol of a Heat-Not-Burn Tobacco Product: Comparison With a Tobacco Cigarette and E-Cigarettes
*2:https://www.pmi.com/markets/japan/ja/science-and-innovation/inventing-better-alternatives
*3:Heated tobacco products (HTPs) information sheet