アイコスや加熱式タバコで既存産業が消滅?ライター会社が倒産|一方で新産業も出現

アイコスとフィリップモリス

新しい産業や新しいアイテムが主流になるたびに、衰退する産業も存在しますしその中で倒産してしまう企業も当然出てきます。

以前、とあるライター会社が倒産した際に「加熱式タバコが原因の一因ではないか」と報じられたことがありました。本当でしょうか?

この記事はアイコスプルームテックグローなど加熱式タバコの影響で、既存産業にどのような変化が現れたのか、まとめと考察を行っていきます。

目次

贈答用ライターの「トレビ」倒産

紙巻きタバコ

去年の年末、このようなニュースが報じられました。

加熱式たばこの拡大、関連産業の倒産にご用心

贈答品販売のトレビは11月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。同社の取扱商品の9割は、飲食店名などが印字された名前入りライターだった。ライターは中国などから仕入れ、印字は自社で行い、飲食店やパチンコ店などに販売していた。

倒産したのは贈答用にライターの名入れ印刷を行っていたトレビという会社です。

「ライターの”製造”を行っていた」というわけではなくライターを中国から仕入れ、そこに飲食店やパチンコ店の名前を入れてノベルティグッズとして販売していました。

トレピは100均やコンビニなどでも見かけるLED付ライターを初めて販売するなど商品開発力に一定の評価がありましたが、インターネットの登場で小規模印字を請け負う印刷会社が登場したことやリーマンショックによる飲食店からの受注低減、そして禁煙と加熱式タバコの広まりにより事業継続が困難となった、と報じられています。

ちなみに、トレビが販売していた印字ライターはこちらのようです。

トレビが販売していた印字ライター

トレビが販売していた印字ライター

記事に対する口コミ・コメント

この記事に対するコメントやネット上での反応は賛否あるようです。

男性インタビュー「うーん、喫煙率低下の影響もなくはないけれど…、なにもライターに限った話ではなく、結局は時代の流れってやつじゃないですか?」

男性インタビュー「今の今まで名入れライターだけで商売をやっていけると思っていた経営者が先を読めていなかったってことだよな。」

男性インタビュー「あたらしい商品が出ると、廃る商品もある。」

男性インタビュー「使い捨てライターと言うよりチャッカマン的なものが残ればいいのかな?花火や墓参り、BBQなんかでは点火するところが長い方が何かと便利だし安全。
加熱式たばこの普及がたばこ業界より先にライター販売会社の倒産に繋がる可能性なんて…なんだか理不尽だな。」

加熱式タバコが増えると既存産業が衰退する?

アイコスとタバコ比較

加熱式タバコを利用している方の多くは、「もともと紙巻タバコの利用者だった」という方が多いでしょう。

加熱式タバコであればライターやマッチなどは必要ありませんし、灰皿といった関連アイテムも必要ありませんから、加熱式タバコが増えるとこういった既存産業が衰退する可能性があるとは十分に考えられます。

また加熱式タバコは紙巻タバコよりも煙やにおいが少ないので、喫煙施設に関する設備関係の需要も減る可能性はあります。

衰退の一方で

一方で、パイプたばこや葉巻といった趣味の度合いが高い喫煙方法や喫煙具、同じようにコレクション性が高いブランド物のライターなどの影響は少ないことが予想されています。

また、新しいタールやニコチンも含まない「電子タバコ」なども登場している。

「加熱式タバコが増えた結果、倒産企業が増える」は若干誤り

アイコスを考える

「加熱式タバコが増えた結果、倒産が増えたり関連産業が衰退していく」というのは少し考えられないことだと思います。

理由としては、まず現在は灰皿一つやライターつだけでやっている企業というのは、それこそZIPPOといったブランド物のライターを製造・販売する企業以外ではほとんどみかけないためです。

ライターというよりも、ライター含めたノベルティ品への名前入れ、雑貨取り扱いの一環としてライターも取り扱っているといった具合ですし、分煙施設についても設備設置を行う企業が商品の一つとして提供しているということが多いです。

そして喫煙具製造関係の会社は、そもそも加熱式タバコよりも禁煙の風潮であったり、人件費の高騰で苦しんでいる会社が多いということも理由としてあげられます。

既存会社の今

チャッカマンの画像

例えば”チャッカマン”でおなじみの東海株式会社は100円ライターの先駆者的存在とされていましたが、中国などから安価なライターが流入したことで業績が悪化しなんと倒産しています。現在は外資の下で運営されています。

また喫煙具一本でやってきた会社も今後も見据えて新しい商品やビジネスに参入しています。

例えば国産のマッチ製造企業として100年以上の歴史を誇る神戸マッチ株式会社は、同じように広告で使われているポケットティッシュのほかマッチとおなじ「灯」ということでLED事業にも参入しています。

同時に「着火具を使わないお香スティック」の開発を行いグランプリを受賞するなど、一つのビジネスにこだわらず幅広いビジネスを行っています。

ここから見えることは、1つのことだけにとらわれ続け変化しなくなると衰退に繋がっているということです。

加熱式たばこや時代の進歩とともに生まれる商品もある

アイコス人気レザーケース

むしろ加熱式タバコが登場したことによって生まれた関連グッズもたくさんあります。加熱式タバコの登場で新規産業も増えているのです。

例えば、加熱式タバコ用のケースや飾りつけを行うシール、紙巻タバコになかったアイテムとしては充電関係の機器などが筆頭ですね。

特にアイコスケースなどは本当に需要が高くなってきており、楽天、アマゾンなどでもランキング上位に登場することも。

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また加熱式タバコとは違いますが、電子タバコ(Vape)についても注目を集めています。日本製のブランドライターとして有名なサロメではライター製造で培った技術を使い電子タバコの販売も行っており、ユーザーからそれなりによい評価をうけています。

時代の変化に追いつけない企業が衰退する

アイコスと時代の変化

そもそも冒頭の記事から読み取れるトレビがつぶれた理由は「贈答用ライター」「ノベルティライター」が需要が減った上に安価に仕事を行うライバル企業が増えたということであって、加熱式タバコの登場は最後の一因にしかすぎないのでは、とはニュースサイトのコメントでも指摘されています。

ライターやマッチといった商品は喫煙具としての印象が強いですが、アウトドアや防災用品などほかの場面でも利用されるので需要がまったくなくなるということはありえません。

また喫煙具関係の会社が倒産したり衰退する理由は加熱式タバコだけではなく、人件費の高騰であったり禁煙の風潮などいろいろな要素が関わってきます。仮にその産業が衰退するとしても、その結果「関連する企業で倒産が増える」というほど単純な話でもありません。

たとえば自動車において、今では名前だけ残っていて実際にはどのようなものか知らない人も多い「シガーソケット」や小物入れになっている車載用の灰皿など、ほとんど車から姿を消したものがあります。

「シガーソケット」もUSBが付随したり進化を続けている

「シガーソケット」もUSBが付随したり進化を続けている

「シガーソケットはアイコスの充電器となっている」という方も多いそうです。

過去にそういった商品を製造していた会社は、ほかの車関係のパーツの製造に切り替えたり、金属加工の技術を生かして別の商品を作ることで現在も残っています。

このように一つの産業が衰退する理由や会社が倒産してしまう理由は簡単には言い表せませんし、仮に産業が衰退したとしても今まで培ってきた技術やノウハウを使ってほかの商品であったり産業に切り替えることで倒産を避け生き残っていく企業も多いです。

トレビの例というのはその逆で贈答用ライターの需要の減少やライバル企業の登場という時代の流れの中でうまくほかの産業に切り替えができなかった、という例なのかもしれません。

このニュースを見て「明日は我が身」と思った

袋の中身にはこんなものが同梱されています。

このニュース、「加熱式タバコで衰退産業や新規産業が出ているんだーー」と思って終わろうとしたのですが、ちょっと思う所があったので書かせてもらいました。

なぜなら、新しいものが生まれて、それに乗り切れず衰退(消滅・敗北)することは、世の中往々にしてあることだからです。

それこそ、身近なことから歴史的に見ても当然ですよね。織田信長が勝利を収めたのは「銃」という新産業に乗れたからですし、欧米IT産業が強く日本IT産業が下火になっているのも、新しいイノベーションなどに乗れない、もしくは発明できない。ことに一因があることは明らかです。

その中で見ると、加熱式タバコは本当にイノベーションそのものでした。

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まさかここまで一気に拡大するとは、ほとんどの方が思っていなかったでしょう。2017年末には加熱式タバコは煙草市場の20%以上は担っています。

登場から数年で数百万ユーザーまで拡大するというのは、今この世の中だからできることかもしれません。これからも当サイトでは、最新のそして重要な情報をお伝えし続けられたらと思います。引き続きよろしくお願いします!

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