アイコス・グロー・プルームテック…加熱式タバコの市場拡大が進んでいます。
2016年にアイコスが発売されて、既に利用者は数百万人を超える規模に拡大、アイコスに続きグローとプルームテックも全国展開を開始しました。
データからも明らかになっていますが、近い将来、「紙巻きたばこ」は「加熱式タバコ」に置き換わります。
その時、私たち喫煙者が注意しておきたいのは、喫煙マナーです。
この記事では加熱式タバコを利用する私たち大人が、どのように利用していくことが社会から求められているか見ていきます。
加熱式タバコに対する法律の今
加熱式タバコの利用者は刻一刻と増えていますが、その状況下においても加熱式タバコに対する条例(法律)はかなり曖昧なものとなっているのが実状です。
なぜなら、数百年にわたりタバコとは「紙巻タバコ」や「葉巻」など、”タバコ葉を燃やすことで煙が出るもの”のことを指していたからです。
しかし、加熱式タバコは構造自体が異なります。独自デバイスで煙ではなく水蒸気を吸引させる構造で、タールの発生が極限まで押さえられており、有害な成分が90%近く削減されているのです。
この状況に、政府はじめ各自治体もどう対処するか困惑しており、法案などの制定が遅れている。というのが現状といえるでしょう。
日本が初めての発売国となっているのも一因
ちなみに、加熱式タバコといえばフィリップ・モリスが製造販売している「IQOS(アイコス)」が業界トップですが、このアイコスが世界で初めて発売された国は、実は日本です。
執筆時点ではアメリカでの発売すらされていません。
なので、他国を模倣とするということが困難なのも、この加熱式タバコに対する法律の決まりのなさに影響しているでしょう。
加熱式タバコ時代に必要な4つの認識
ただ、法律がしっかり定められていない、のであれば「何もしない」というのは間違いで、加熱式タバコを利用する際にはしっかりと意識しておかなければならないことがあります。
この章ではそれら、「4つの自覚しておくべきこと」をお伝えします。
- 「加熱式タバコ」といえど、タバコである
- 有害な成分を含んでいる
- 受動喫煙が発生しうる
- 加熱式タバコにもニオイがある
「当然のこと」が多分に含まれていますが、大人の嗜みとしての「加熱式タバコ」を改めて再認識するために見ていきましょう!
【1】「加熱式タバコ」といえど、タバコである
加熱式タバコといえど、タバコであることを自覚しましょう。
改めてですが、加熱式タバコといえど「煙草」です。「たばこ」ということにおいて、大手煙草メーカーのJTは以下のように捉えています。
たばこは、豊かな味わいや香りを愉しむため、リラックスしてひとときのゆとりを得るため、あるいは集中力を高めるためなど様々な理由から世界中の約3分の1の成人により愛用されています。一方で、喫煙はリスクを伴います。また、喫煙はなかなかやめられないと言う方々も多くおられます。
リラックスなどの効用はありますが、喫煙リスクがあるという事実の無視は出来ません。
例えば、依存症や特定の疾患などを引き起こす可能性があります。これは紙巻たばこに対してだけ言えることではなく、加熱式タバコも同様のリスクを保有しています。
【2】有害な成分を含んでいる
なので、加熱式タバコには、有害な成分が含まれていることを自覚しましょう。
加熱式タバコの有害性物質は、紙巻たばこと比べて確かに大きく減少しています。例えば、煙草の有害性とは「タール」から発生していると呼ばれています。が、加熱式タバコには基本的にタールは含まれません。
事実、アイコスもグローも、90%の有害性物質の削減に成功した。と公式に述べています。
- リンク:アイコス(iQOS)の健康被害は?
- リンク:グロー(glo)の健康被害は?
しかし同時に、ニコチンという成分を含んでいることは確かですし、依存症などの発生が考えられるのも事実です。
加熱式タバコといえど、有害性物質を含んでいることは意識しておきましょう。
【3】受動喫煙が発生しうる
そして、加熱式タバコでも、受動喫煙が発生しうることを自覚しましょう。
ちなみに、加熱式タバコは副流煙が発生しません。副流煙とは、煙草の先から出る煙のことですね。受動喫煙において一番害が大きいのはこの副流煙と呼ばれています。
では、副流煙が発生しない加熱式タバコから、なぜ受動喫煙が発生するかというと、主流煙の存在です。
吸った口から出る水蒸気には当然ニコチンが含まれています。
主流煙は口から出た煙のことです。加熱式タバコは煙ではなく水蒸気なので、ほとんどの成分がすぐに気化されてしまいますが、主流煙からの受動喫煙はあり得るということは自覚しておきましょう。
【4】加熱式タバコにもニオイがある
そして最後、加熱式タバコにも、ニオイがあることを自覚しましょう。
等サイト「アイコスさん」では、アイコスとグローなど加熱式タバコについてのニオイの評判を独自に調査。結果としてはいずれも以下のとおりでした。
- 紙巻たばこよりは圧倒的にニオイがしない
- でも、加熱式タバコ独特のニオイがする
水蒸気で気化してしまうので、ニオイはかなり残らないのですが、「全く臭わない」わけではありません。
非喫煙者の方の中には、「少しでもニオイがしたら嫌だ」という方も多いはず。この点には十分に注意しておきましょう。
- リンク:アイコスのニオイ評判まとめ
- リンク:グローのニオイ評判まとめ
ここからは、これら加熱式タバコの事実から考えられるマナー4選をお伝えしていきます。
きっと当然のことばかりですが、下手すると逮捕にまで至る場合もあるので、しっかりと守っていきましょうね。
マナー①:未成年者は絶対に吸ってはいけない!逮捕例も
ここまで加熱式タバコの有害性などを改めて見てきましたが、一番はじめにお伝えするのは、未成年者の利用は禁止という点です。
ダメ!絶対!!
理由は様々あれど、未成年者は吸ってはいけないのです。これは法律で厳しく禁じられています。
そんなことは当然のこと…と思われがちですが、近年以下のようなニュースがありました。
加熱式たばこを20歳未満の長女に買い与えたとして、神奈川県警は25日、未成年者喫煙禁止法違反の疑いで、横浜市栄区の母親(44)を書類送検した。栄署によると、母親は「自宅で紙巻きたばこを吸うのを注意してもやめず、健康に良いのではないかと思った」と容疑を認めている。
なんと・・という感想を持ったニュースでしたが、未成年者は吸ってはいけないし、未成年者に加熱式タバコを推奨するのももちろん禁止です。
あくまで「タバコ」という認識は、あらためて持っておきましょう。
マナー②:「路上喫煙は基本しない」のがマナー
続いて路上喫煙についてです。
一番加熱式タバコで話題になるマナーの話が、この「路上喫煙絡み」ですね。
様々な意見があるなら、「路上喫煙は基本的にしない」のが大人のマナーといえるでしょう。
なぜこんな言い方をしているのか、以下説明します。
路上喫煙禁止と条例付けされていない場所もある
この記事の当初で述べた、
加熱式タバコに対する条例(法律)はかなり曖昧なものとなっている
とは、まさにこの点なのですが、路上喫煙が禁止されている所とされていない所があります。
例えば、東京都の一部の都市では、アイコスなどの路上喫煙は禁止されていません。実際に筆者が路上にいたタバコ規制委員の人に声をかけて聞いてみたり、自治体に質問したのですが、
アイコスなどの路上喫煙は、実害もまだわからないので、注意にとどめている
とのことでした。
また、最近長野県が「路上喫煙防止に力を入れた」というニュースがありましたが、
長野市は路上喫煙などを防止する条例案の骨子を公表し、加熱式たばこなど火を使わないたばこについては従来通り努力義務とする方針を明らかにした。歩行中や吸い殻入れを携帯していない場合の喫煙を禁止としたが、火を使わないたばこを吸うことは「喫煙」の定義に含まないとした。
加熱式タバコについては、あくまで努力義務としています。
目の前の人が吸ってたら嫌じゃない?
おそらく、路上喫煙防止の一因として、「紙巻たばこなどで発生する火傷を予防するため」という意図も強いので、このような措置となっているかと思われます。
が、前述したとおり、加熱式タバコといえど、タバコであり、若干の有害性物質とニオイがあることに変わりはありません。
喫煙所ならまだしも、目の前で歩いている人が吸っていたら嫌じゃないですか?
もちろん、以下のようにしっかり条例で禁止している都市もあります。
横浜市や全国初の条例を制定した千代田区は、新型たばこもタバコ葉を使っていること、たばこ税が課税されていることを理由に過料対象としている。吸い殻にあたるごみも出ることから、千代田区安全生活課は「ポイ捨て禁止の観点からも紙巻きたばこ同様と判断した」
地方によってバラバラではありますが、やはり、大人の嗜みとして利用するのであれば、路上喫煙は基本的に行わないとするのが重要なマナー認識だと思います。
マナー③:吸って良い所と悪い所を把握しよう
そんな加熱式タバコは、規定の場所で吸わないとなりません。路上の場合は、その地域指定の喫煙所で吸うようにしましょう。
では、施設などの中の場合は?
近年の全面禁煙法の話もあり、公共施設はもちろんのこと飲食店も禁煙?と怪しくなってきた昨今、「吸う所が少ないのでは(/_;)」と思う方も多いでしょう。
そんな方のために、アイコス・グロー・プルームテックだけは吸える店舗というのが最近多く登場してきています。
加熱式タバコならOKの飲食店が続々
加熱式タバコにはアイコス・プルームテック・グローがありますが、それぞれの銘柄と提携している飲食店が多くあります。そういった店舗は、例えば下記のように、「IQOS使えます」などのステッカーを貼っていたり。
プルームテックの提携店舗は「NO SMOKING, Ploom TECH ONLY」という表記があったり。
様々な取り組みが進んでいます。
加熱式タバコ各社も連携を開始
さらに、こういった状況は看過でないとして、なんと大手タバコ会社三社が提携を行いました。
三社の顔ぶれは当然ながら
- フィリップ・モリス(IQOS)
- JT(PloomTECH)
- BAT(glo)
の3社で、この企業体が提携を行ったのです。内容としては、
加熱式タバコだけは吸って大丈夫
というステッカーを3社連合して作成していくそうで、この取り組みが成功したら、「紙巻たばこは吸えないけど、加熱式タバコは吸える」という景色が当たり前のものになっていくでしょう。
ただ、まだ連合ステッカーはまだ先の話。吸っていいかどうか迷ったら、まずはしっかりと店舗などに確認してから吸うようにしましょうね。
マナー④:ポイ捨ては絶対禁止
また、加熱式タバコといえど、ポイ捨ては禁止です。
加熱式タバコの良いところは、わざわざ吸った後に吸殻入れに捨てなくても良いところ。ですが、当然ながらちゃんとゴミ箱に捨てましょう(吸殻入れでも大丈夫ですよ)。
ポイ捨ては禁止です。
アイコス・プルームテック・グローは、燃やさないため火事になる危険性などが低く、紙巻たばこより吸い殻が軽視されていますが、一応しっかりと葉が詰まっています。
ニコチンの元となるものです。ポイ捨てなどしては街や環境が汚れる原因になります。そこはしっかりと規定の場所に捨てるようにしましょう。
全面禁煙法の続報に注目
ここまで加熱式タバコのマナーについて見てきました。まとめると
- 加熱式タバコは「タバコ」と自覚
- 未成年者の利用も推奨も絶対禁止
- 「路上喫煙はしない」のが大人のマナー
- 喫煙場所は確認しよう
- ポイ捨て禁止!
この5箇条を認識しているだけで、日々の利用は問題のないものになっていくでしょう。アイコス・プルームテック・グローといえど、毒性リスクなどはあるという大前提を認識した上で、周囲に迷惑のかからないように利用していきましょう。
さて、最後にですが、更に一歩進んで今後の「全面禁煙法」の動きにも注目しておくて、最適な動きを理解していけます。
昨今2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、飲食店含めた施設も全面的に禁煙にしてしまうか?という議論が起こっています。
更に、東京都からは更に一歩進んで加熱式タバコも含めて禁止になるかも?という条例案が浮上されました。
いずれも、「受動喫煙防止条例」という枠組みで、加熱式タバコへの考察が進んでいます。どうなるかはまだわからない現状ですが、確かなのは
私達加熱式タバコのユーザーはしっかりとマナーを守って利用していこう
という点です。どんな結果になろうと、あくまでタバコは大人の嗜み。周りに迷惑をかけず愉しんでいきたいですね。そして結果として喫煙者のマナーがよくなれば、過剰な制限などもなくなっていくはずです。
今回まとめた加熱式タバコ時代の喫煙マナーをあらためて認識して、加熱式タバコライフを楽しんでいきましょう!
最新の利用マナーは?
2018年になり、全面禁煙法のアップデートも多く出てきました。正しい、もしくは最適な利用マナーは刻一刻と変化します。最新の利用マナーはそれぞれ年度ごとにまとめていきます。
更に深掘りしたい方は是非ご覧になってくださいね。
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