「加熱式タバコ」にますます注目が集まっています。
新型タバコとして有名な、アイコス・プルームテック・グローといった「加熱式タバコ」は果たして有害なのか、リスクと健康への影響は?以前から話題となってきましたが、更に多くの議論や取り組みが開始されています。
加熱式タバコは有害なのか
結論から言うと、加熱式タバコは、有害です。正確に言うと、有害懸念物質が含まれています。
これまで加熱式タバコには、シリーズ合わせてたくさんの種類が発売しています。
- アイコス
- IQOS 2.4 Plus(アイコス 2.4 プラス)
- IQOS 3(アイコス 3)
- IQOS 3 Multi(アイコス 3 マルチ)
- プルームテック
- PloomTECH(プルーム・テック)
- PloomTECH + (プルーム・テック・プラス)
- Ploom S (プルーム・エス)
- グロー
- glo(グロー)
- glo series 2(グロー シリーズ2)
- glo series 2 mini(グロー シリーズ2 ミニ)
同じ加熱式タバコシリーズの中でも、形状や特徴が異なるタイプがいくつか存在しています。
これら、加熱式タバコはあくまで「タバコ」製品なので、健康上のリスクがあるのは当然のことです。
事実、アイコス・プルームテック・グロー各公式サイトでも、その点については言及されています。
加熱式タバコはなぜ有害なのか
加熱式タバコは、紙巻きタバコと異なり、火を使わないので煙が出ません。発生するのは水蒸気(「エアロゾル」という)です。
煙が発生しないので、加熱式タバコには「タール」が存在しません。
この点から、「加熱式タバコは紙巻きタバコより健康的だ」と言われています。
しかし、「タール」というリスクがないのは確かなものの、有害物質は他にも含まれているのが事実です。
例えば、「ニコチン」はもちろん加熱式タバコにも含まれます。
依存性を引き起こすし、乳幼児などが摂取した場合、ぜんそくの原因になったり他にも悪い症状を引き起こす原因になってしまいます。
「アイコス」のリスクとは|使うからこそ知るべき加熱式タバコの危険性アイコス、プルームテック、グローでそれぞれの機体の特徴や排出される健康懸念物質量の違いはあれど、「加熱式タバコ」という切り口でいえば、このような危険性は存在しているのです。
国が定める加熱式タバコの扱い
そんな加熱式タバコについて、日本として、厚生労働省が正式に2020年以降の「取り扱い」を発表しました。
この内容は、「健康増進法」という法律によって規定されており、受動喫煙防止対策の一環として記載されています。
2020年以降、加熱式タバコ専用喫煙室というものが誕生し、その室内であれば飲食を共にすることができます。
紙巻きタバコは2020年以降、飲食を共にすることはできませんが、加熱式タバコはその特徴・(しかし低減された)有害性から、このような取り扱いとなることが決定しました。
【解説】健康増進法・受動喫煙対策|加熱式タバコ時代の喫煙「ルール」とは加熱式タバコの様々な議論
「加熱式タバコにも害がある」
ということを見てきましたが、この前提は、利用者であればほぼほぼ認識していることかと思います。当サイトをご覧頂いている方は特に意識していることでしょう。「当たり前でしょ!」と思う方がほとんどだと思います。
しかし一方で、「加熱式タバコは無害」と誤解されている方もいらっしゃいます。
その誤認は「禁煙スペースでも加熱式タバコなら吸える」と非常に危険で問題のある勘違いに繋がる可能性があります。
そんな社会的リスクに対して、様々な議論が起こっています。実に良い議論であり、且つそれぞれの意見が面白いので紹介しましょう。
①:日本禁煙推進医師歯科医師連盟学術総会
先日、「タバコゼロ社会」を目指す医師総会が行われました。
焦点は、「加熱式タバコも有害だ」というもの。
加熱式たばこも紙巻きたばこと同様に有害だとした上で、誤った認識に警鐘を鳴らした
とあります。
内容は、一歩踏み込んだものがあり、ヤフーニュース内のコメントではさらなる議論が発生しています。が、出している資料の課題は大事なものと思いました。
「加熱式タバコを禁煙の場で使用しても良いと思いますか」という質問に対して、「使用できる」もしくは「わからない」と答えた方が30%を超えるという結果が出ています。
確かにこれは問題です。
加熱式タバコは、歩きタバコはもちろんだめですし、喫煙所以外での利用は禁止です。これはマナーでもあり、2020年からはルールへと変わるものです。
②:ヤフコメが3000件以上付く議論に
①の医師学会に対するヤフーニュース内コメントが非常に盛り上がっています。
賛否両論というか、若干「加熱式タバコも有害」というタイトル・内容が極端な表現が多かったこともあり、記事に対する批判が多くついている印象。
本当にそうなのか?という意見や
しかしながら一番の違いは紙タバコは吸ってない間も煙は出続け量もはるかに多いのにくらべ電子タバコは吸う時のみ煙が出るので紙タバコの方が圧倒的に周りへの影響は大きい。
それに加えタールが入ってないので、身体への影響は半減する事は考慮に入れないのは不自然な話し。それと禁煙率は向上してるのに対し癌患者は増えてる事に対しては専門家は説明出来るのかな。
自分の場合はそんなことなかった という意見
従来から喫煙者で、2年前に加熱式に変えましたけど、体調は驚くほど変わりましたよ。咳は出ないし、朝の起きた時の感覚がまるで違う。それでも紙巻きと「同等レベル」とはおかしい。そうじゃないのは医者じゃなくてもわかるわ。
詳細データもちゃんと出して欲しい。
そういうので医師として名を売りたいなら、まず国にタバコ禁止を訴えるべき。
また、禁煙した という方からの意見も。
自分の止めて十年になるけど、最近はちょっと異常なほどに嫌われてるよな。
そんなに有害なのに、平気で副流煙も含めて吸っていた人たち(70代、80代など)が今平気で長生きしてるのはなぜなの?勿論、タバコだけが理由ではないけど、気になれば何でも
有害だし、ストレスにもなるから気にし過ぎもどうかと思う。
他にも多くの意見があり、実に色々な考えがあって面白いです。
③:加熱式タバコのリスクを理解できる本が発売
そんな中ついに、加熱式タバコに関する本が発売されました!
『新型タバコの本当のリスク アイコス、グロー、プルーム・テックの科学』というタイトルで、加熱式タバコのリスクについて網羅されている内容となっています。
ユーザーが増えてきた加熱式タバコについての知識を補完できる内容となっており、リスクについて知っておいて全く損はないことです。
この本の良いところは、「加熱式タバコをすぐに辞めるべきだ!」と述べていないところにあります。禁煙に向かう一つのステップを踏み出したとも捉えられるので、この点にはとても共感します。
「事実を知る」のは何より重要なので、興味のある方は是非。
発売されて数年、加熱式タバコの認知は確実に広がり、ここまで議論がされるようになってきました。
今後も、加熱式タバコに関する議論は続くことでしょう。また、研究も並行して進むはずです。今後も最新情報をお届けしていきます。
加熱式タバコの新着情報をゲットしよう
2万人以上がフォローする『アイコスさん』SNSを是非あなたもフォローして下さい。加熱式タバコ関連の最新ニュースをお届け致します。