加熱式タバコアイコスの有害性は低い|アメリカFDAのIQOS健康調査の暫定結果【原文掲載】

アイコスの米国調査

アメリカでのアイコスの動きが活発化してきました。日本では大ヒット販売中のアイコス(IQOS)ですが、実はまだアメリカでは発売されていません。

そこに絡んでいるのは「米食品医薬品局(FDA)」というアメリカ独自の健康調査機関の存在です。そのFDAが加熱式タバコ「IQOS」に対して暫定調査結果を発表しました。最新の外部調査内容を追っていきましょう。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

FDAとは?アメリカのIQOSタバコ事情

禁煙,アイコス,日本と海外を比較

今回でた調査報告書を見る前に、アメリカでのアイコス販売事情を先に確認しましょう。

2018年1月時点ではまだアメリカでアイコスは発売されていません。

そもそもアメリカでは「喫煙」という行為自体にかなり悪いイメージが浸透しています。ある調査会社が米国在住の親世代にアンケートを取ったところ

「子供が大麻を吸うより、タバコを吸うほうが心配」

というアンケート結果まで出たそうです。それに対して日本はタバコに対しては寛容な方ではありますね。

米食品医薬品局(FDA)とは?

そのアメリカ内に存在する機関として、FDAと呼ばれる機関があります。Wikipediaによると以下のように説明されていますね。

FDAは食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、たばこ、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う。

医薬品のみならず、消費者が生活のために必要な製品すべての取締を行っている機関です。日本では農林水産省・経済産業省、など分かれていますが、それが一元的になっています。日本にはあまり馴染みがない制度かもしれません。

そのFDAの調査が続いており、アイコスはアメリカでの発売ができないでいます。

そもそもの米国人の意識含めて、「紙巻き煙草の代替品」としてFDAが認めればそれはアメリカ国内に一気に広まるものであり、世界中にも一気に広まるものなので、かなり慎重に調査されています。

その調査とアイコスの販売会社フィリップモリスとFDAの交渉は2014年頃に日本で発売されてから、ずっとアメリカ内では続いてきました。

そこで今回のニュースに至りますが、そこについに進捗が見られました。

2018年始めにでたIQOS暫定報告書の内容

新型アイコスキットの中身。アイコス本体の他に、アクセサリーや保証書・説明書が入っている

その調査報告書が2018年1月に報告がなされた「FDA Briefing Document」です。

以下原文リンク(PDF)となります。

FDA Briefing Document

こちらのドキュメント、なんと75ページに渡る大作であり、実はフィリップモリスがFDAに提出したドキュメントは更に多く300ページを超えていたそうです。

この結果には米国内だけでなく、日本の情報機関なども早速反応。以下のような記事が発表されています。

有害性は低いが、更なる調査結果が必要

一部抽出すると以下のような内容が報道されています。

試験データによると、アイコスが生み出すエアゾールは細胞を破壊し、人体組織にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、紙巻きたばこよりも「全般的に深刻度が低く、被害はずっと一部に集中するように見える」という。

紙巻たばこより、加熱式タバコであるアイコスの方が全体的に深刻度は低いと述べています。

ただ、勘違いしてはいけないのは、アイコスは人体に悪影響を与えるのは紙巻たばこと変わらないという点です。

同社の加熱式たばこiQOS(アイコス)は通常の喫煙と比べて一部の有害化学物質にさらされる度合いが少なくなる一方、伝統的なたばこが引き起こしかねない病変に類似するある種の前がん状態の病変を使用者が発症する可能性が残る

とも報道されており、アイコスにしたからって害がまったくなくなるわけではなく、あくまで90%程度有害性が削減されるだけというのはしっかりと意識しておくと良いでしょう。

まだ販売許可の結論は出ていない。年内最終決定か

アイコスグロープルームテック

今回のFDAの調査報告書はあくまで暫定報告書です。これから更に調査を行い、審議をしていくそうです。

実際に年内には新しい内容がフィリップモリスからもされるそうで、FDA側もそれを大きく期待しているよう。

フィリップモリスの取り組みも評価か

これまで当サイトでもフィリップモリスの紙巻きタバコ廃絶の取り組みは何度か紹介しています。

記憶に新しいのはイギリスで発表されたフィリップモリスの年始の抱負発表です。

フィリップモリスの2018年の抱負「GIVE UP CIGARETTES」
フィリップモリスの2018年の抱負「GIVE UP CIGARETTES」

「紙巻きタバコを辞めます」と広告一面を通じてタバコ会社が宣言したのは、世界各国で話題となりました。他にも

など、多くの話題が尽きません。

こういった取り組みが評価されて、FDAにアイコス販売が許可される可能性は大変高いと見られています。

反響は?アイコス健康リスクは低いけど大事なのは…

加熱式タバコサポート

これからの進捗が楽しみな発表ではありましたが、様々な反響が上がっています。

その中でも面白いというか、大事だなと思ったのは以下のようなツイートです。

まさにその通りで、有害性が低いからといって、自由に吸っていいわけではないというのは大事な示唆かと思います。

今確実に求められるのはアイコス利用のマナーです。

加熱式タバコの問題点としてよくあげられることですが、アイコスは煙が少ないといっても確実にニオイはします。しっかりとマナーは守って、周りの方や非喫煙者の方に嫌な思いをさせないようにする努力は必要ですね。

加熱式タバコの喫煙マナー|アイコス・グロー・プルームテック利用者の持つべき自覚

アイコスの海外情報など、健康に関する調査報告など最新情報は引き続き都度更新していきます。

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