2018年も10月になりました。はやくも2018年の下期がスタートですね。そんな中、プルームテックのJTが加熱式タバコが空気環境へ影響を与えるか、研究結果を発表しました。
飲食店(カフェ)で実証実験を行い、「条件付きであれば室内の空気環境に悪影響はない」と結論づけたそうです。詳細をまとめます。
プルームテックは「室内空気環境に悪影響なし」
今回JTが発表した「加熱式たばこ使用時の空気環境影響について」、はじめに概要は以下のとおりです。
- 非喫煙エリアにおいて粉じん・ニコチン等の濃度に有意な上昇はみられず
- 個室であり、一般的な施設に備わる排気設備があれば非喫煙エリアの室内環境に影響を及ぼさない
喫煙エリアと非喫煙エリアにわかれているカフェにおいて、喫煙エリアで「プルームテック」と「紙巻たばこ」双方を吸った後、それぞれのエリアでどのような影響があったのか調べたところ、上記のような結果となりました。
一般的な排気設備があれば、喫煙エリアでプルームテックを利用すれば、非喫煙エリアにを及ぼすことはないとの発表がされています。
なぜこんな調査をした?
そもそもですが、なぜこんな調査をしたのでしょうか?喫煙エリアと非喫煙エリアが別れていれば、それでいいじゃん。という考えもあるはずです。
…が、昨今この喫煙ルールに大きな変化が起ころうとしています。
「受動喫煙防止条例」という名で、東京都はこれから喫煙ルールの抜本改革を行っていきます。
2020年からは本格的にそのルール適用が実施され、そもそも飲食店などでは喫煙エリアがなくなる可能性があります。
しかし、その対象に「加熱式タバコを含めていいのか?」という議論があるのです。加熱式タバコの処遇については現在鋭意検討中というステータスになっており、産官学が共同になって様々な調査を行っています。
その結果、加熱式タバコには紙巻たばこと同様に取り扱いせず、いわゆる「喫煙所」を「加熱式タバコ専用喫煙所」にするという話があるのです。
加熱式タバコは紙巻たばこと比べて、有害性物質が大幅に削減されています。このような方法の優位性を説くためにJTは今回の調査を実施しました。
以下では計測された結果を見ていきましょう。
各有害物質の測定結果
測定方法としては以下3つの製品を、喫煙エリアと非喫煙エリアで利用。その前後の濃度を測定することで、どれだけの影響が前後発生しているかを測っています。
- プルームテック:加熱式たばこA
- 他社加熱式タバコ(おそらくアイコス):加熱式たばこB
- 紙巻たばこ
「濃度」については、大きく5つの有害性物質についての濃度を測定しています。
- 粉じん濃度
- 一酸化炭素濃度
- ホルムアルデヒド濃度
- アセトアルデヒド濃度
- ニコチン濃度
それぞれ見ていきましょう。
粉じん濃度の測定結果
グラフは左が「喫煙エリア」右が「非喫煙エリア」。紙巻たばこだけ大きく濃度数値が上昇しているのがわかります。
一酸化炭素濃度の測定結果
一酸化炭素についてのグラフ。粉じん濃度と比較して「非喫煙エリア」における紙巻たばこの上昇も少ないのがわかりますね。喫煙エリアにおける加熱式タバコに至っては、吸った後の方が若干減っているような気も。
ただ、上昇の有意差判定が出ているのは喫煙エリアの紙巻たばこのみとなっています。
ホルムアルデヒド濃度の測定結果
ホルムアルデヒドについてのグラフ。傾向は一酸化炭素濃度とほぼ同様のようです。
アセトアルデヒド濃度の測定結果
ホルムアルデヒドについてのグラフ。傾向は一酸化炭素濃度とアセトアルデヒドとほぼ同様のようです。
有意差は出ていませんが、若干「加熱式たばこB」の方が増加しているような?(有意差はありません)
ニコチン濃度の測定結果
最後にニコチンについてのグラフ。これまでの要素と若干変化が出ており、「加熱式たばこB」と「紙巻たばこ」が喫煙エリアにおける濃度増加が有意差ありと判定されています。
プルームテックは有意差判定がないので変化なしとの考えです。非喫煙エリアに影響は与えていません。
※画像はすべてJT発表の「加熱式たばこ使用時の空気環境影響について」より引用
プルームテックには副流煙はないのか?
ここまでJTが発表した研究結果の内容を見てきました。全要素を見てわかるとおり、プルームテックは喫煙前後で空気環境に影響を与えていないことがわかります。
影響を与えてなさすぎな気がしてしまうくらいになく、例えば「ニコチン濃度」も喫煙エリアでさえ上昇が有意確認されていません。プルームテックは本当にいわゆる薄いタバコなんでしょうね。
また、JTは今回の研究調査を実施するにあたり、以下のようにも語っています。
JTは、加熱式たばこの使用による室内環境への影響について、燃焼による煙や副流煙が発生しないため、紙巻たばこと同様に議論されるべきものではないと考えております。今回の調査は、加熱式たばこ製品の使用が室内環境に対しどの程度影響を及ぼすのか、科学的知見の獲得のために、JTが実際の飲食店で実施したものです。
はっきりと「加熱式のたばこの使用による(中略)副流煙が発生しないため」と言及されています。
そもそも加熱式タバコは火による燃焼が行われないため、いわゆる「副流煙」というものは発生しない(発生する構造ではない)ものです。それを改めて言及しているのが上記のコメントですね。
空気環境に悪影響はないが、ルールは守ろう
今回の研究結果で「一般的な換気が整った個室であれば有害性は極小」ということが確認できました。
また、副流煙についても発生せず、紙巻たばこと比較すると同じ土俵で考えられない程にクリーンなものになっています。
しかし一方で、「有害性と危険性はある」ということは事実です。
外部の環境に影響を与えないといっても、吸う人にはもちろん影響します。例えばニコチンを摂取することで依存症などが発生したり、利用直後に口から出た息で幼児に悪影響を与えてしまうことだってあります。
冒頭述べた通り、これから喫煙ルールが大きく変化していきます。「加熱式タバコだから好きにして良い」ではなく、「加熱式タバコだからこそしっかりとルールを守る」ようにしていきたいですね。
喫煙マナーしかり、しっかりと認識して、楽しく利用していきましょう!
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