JTのプルームテック、海外進出なるか?新社長が挑むグローバル化と加熱式タバコ

JTのプルームテックとタバコ

国内販売が絶賛拡大中なJTの「プルームテック(PloomTECH)」、実は海外進出の動きも活発化しています。

先日JTは経営体制を一新。社長はじめ、社内取締役3人が変更され、若返り化が進んでいます。

今、JTはどうなっているのか?海外進出とそしてプルームテックの行方は?

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

実は国内事業の課題が多いJT

jtの画像

日本が誇るタバコ会社であるJT(日本たばこ産業株式会社)は、メビウスセブンスターをはじめとする主要銘柄を生産販売しているタバコ会社として有名。

実はタバコの他にも、ソフトドリンク事業はじめ様々に事業領域を持っています。

そもそも、JTの紙巻きたばこの国内シェアは約6割と高く、更に近頃はアメスピの買収利益などから、増収増益が続いていました。

JTのタバコ銘柄一覧(一部抜粋)
JTのタバコ銘柄一覧(一部抜粋)

…が、

実はこのところ減収減益となりつつあります(17年見込みは、600億円の減収、350億円の減益と予想されています)。

なぜなら、一番の稼ぎ頭であるタバコの販売数がめちゃくちゃ減っているからです(2017年の国内紙巻きたばこの販売数は前年比13・4%減)。

この要因は主に2つあると言われており、

「日本の中で健康志向が高まり禁煙した人が一定数いたこと」

ということが1つ目。2つ目が、

「加熱式タバコの登場」

というものです。加熱式タバコは、まさに爆誕。新しい時代の波がどばーっと来たわけですが、この時代の流れにJTは乗り切れるのか、瀬戸際が迫っています。

一大加熱式タバコブーム到来。プルームテックは?

アイコス、プルームテック、グローの画像

加熱式タバコの到来はタバコ業界には衝撃的で、あっという間に広まりましたね。

アイコスの製造会社であるフィリップモリスが発表したところによれば、既にタバコ全体の中の12%が加熱式タバコと言われています。

JT自身も、

17年末に18%程度、20年時点では30%を超える可能性を想定している

と予想を出しており、今後も急速な発展が見込まれているところです。

そんな中でも、JTは「プルームテック(PloomTECH)」という加熱式タバコの開発に成功し、発売を順調に伸ばしています。

が、やはりアイコスに追いつけていないのが現状。

そもそもアイコスは2014年に発売開始され、一気に日本全国に展開しました。しかし、プルームテックはまだ全国展開しておらず、2017年末から2018年にかけて始動としています。

更にこの間にBATが出す「グロー(glo)」という新型タバコまでが市場に投入され、プルームテックは発売を拡大したくとも、アイコスとグローからシェアを奪い取らなければならない形に、自然となってしまいました。

アイコス・プルームテック・グロー、おすすめ加熱式タバコランキング【電子タバコ比較】

この三つ巴の戦いの中では、国内の加熱式タバコの拡大はなかなか難しい。ここにJTの国内事業の難しさが現れています。

更に追い打ちをかけるタバコ増税

アイコスで禁煙効果が見られる?!

ここで更に重い壁が立ち塞がろうとしています。それは、タバコの更なる増税です。

既に増税の大筋は出来上がっている状態で、紙巻きタバコについては、1本あたり3円の増税がされる予定です。

具体的に一箱いくらになっていくのかはまだ不明ですが、例えばメビウスなんかは600円を超えるなんてこともあるかも・・!

加熱式タバコの増税は?

そして更に先日、加熱式タバコも増税がされることがほぼ決定しました。

実は加熱式タバコは、現在かなり税率が安く設定されており、その税率が最適なものになっていく予定です。そうなると、紙巻きタバコよりも更に値上がりするなんてこともあるかも・・?

たばこ増税についての詳細は以下の記事にまとめていますので、是非ご覧下さい。

たばこ増税決定!加熱式タバコも対象 アイコス・プルームいくら値上げする?

プルームテックはグローバル化なるか?

アイコスと空

そんな国内環境に対して、JTが行おうとしているのは次の2つの施策です。

  1. プルームテックの更なる販売加速
  2. JT自体とプルームテックのグローバル進出

それぞれ見ていきましょう。

【1】プルームテックの販売加速

こちらは本当にJTにとって急務の対応です。アイコスに大きく出遅れたこの差をどうやって縮めていくのか。

更なる競合であるグローも意識しつつ、展開が期待されます。

その取り組みのいっかんなのか、実際にプルームテック本体の購入は、オンラインショップで出来たりかなり簡単になってきています。

更に、コンビニでたばこカプセルの販売も始まったりと、アイコスに負けないために販売拡大中。

プルームテックの最新販売情報はこちらからどうぞ。

【2021年】プルーム・テック・プラスの値段|新型旧型のコンビニと通販価格を比較

【2】グローバル進出

実際にJTの寺畠正道新社長は以下のように語っています。

加熱式たばこという新たなたばこ事業を成長事業にし、グローバル化を推進することが私の役目だ

加熱式タバコ領域に挑戦しながら、グローバル化を推進するとのこと。

実は既にJTは世界120カ国・地域に進出しています。

それを支えてきたのが寺畠新社長であり、ヨーロッパで10年を超える海外経験で海外事業を切り開いてきた実績を持っています。

未進出の市場は世界中にあり、たばこ事業の成長余地はある

と、新社長は強調しており、海外M&A(企業の合併・買収)も視野に入れて事業への取り組みをしていくようです。

アイコスって何カ国に展開しているか?

この海外への進出に、もちろんプルームテックも含まれているでしょう。「プルームテック」という新製品は日本でこそ出遅れましたが、まだ世界各国のスタートダッシュは間に合います。

ですが一方、実は既にアイコスは20カ国以上の国にIQOSを展開し始めています。本当に動きが早い。

プルームテックが今後発展していくのであれば、この流れに絶対に乗り遅れたらいけません。JTのこれからの挑戦は要注目ですね。

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