プルームテックのたばこカプセルも値上げ決定|増税価格はいくら?

プルームテックの価格値上げ|タバコ増税分転嫁

先日JTの決算報告あり、その中で同社が製造販売する低加熱式タバコ「PloomTECH(プルームテック)」についても言及がありました。

特に注目だったのが昨今話題の”たばこ増税”に関するもので、やはりプルームテックも増税影響を受け、たばこカプセルの価格が値上げするようです。決算説明会の文字起こしログとともに詳細を見てみましょう。

目次

たばこ増税の影響を受ける加熱式タバコ達

プルームテック分解時とアイコス分解時

先日加熱式タバコシェアNo.1を誇る「IQOS(アイコス)」のフィリップモリスが、財務省にアイコス専用タバコ「ヒートスティック」の値上げ申請を行いました。

理由としては、昨年より国会含めて議論されてきた加熱式タバコ専用の増税分が、価格転嫁したものとなります。

その結果、アイコスのヒートスティックは元々460円だったものが500円となることが決定。財務省の申請が通れば10月1日から価格が変更されての販売となります。

一箱500円…と考えると、やはりちょっと高く感じますよね。

なんなら昔は300円代とかだったのに…それが400円代が通常価格となり、ついに500円…!!

ただ昨今の健康志向の高まりや日本国の財政状況を考慮すると、なんとなく「まぁしょうがないか・・」とか思ってしまう価格だったりします。

プルームテックも増税分は価格転嫁する:JT決算説明会にて

jtの画像

アイコスが価格値上げされる−

このニュースでより注目されたのが、競合のプルームテックとグローです。

その片方、プルームテックについて。販売元のJTの決算報告会が8月1日に行われ、増税分は価格転嫁するという発表がされました。

決算報告文字起こし

実際にJTの代表取締役副社長である見浪氏の言葉を聞くことが出来たので、増税箇所のやりとりについての文字起こしを以下に掲載します。


(増税による価格上昇は)単年度という問題ではなく、どういう形で市場と対峙して判断していくかが重要。今年度でいえばRRP(≒プルームテック)を値引きをするのか、は最重要テーマの一つだった。今後二年三年を見越したものをたばこ市場においても検討しなければならない

(中略)

増税分の価格転嫁を、財務省に対する申請認可はまだしない。相手他社(≒フィリップモリス)はカードをオープンにして戦いに挑まれた。我々はそれに対して熟慮熟考するという戦略をとっている。競争戦略という点ではあたりまえだが、今金額を提示することはできない。

(中略)

価格については(値上げ値下げ)両方検討していく。中長期的な、一回で終わる増税ではないので、そこを見越して検討していく。


プルームテックも値上げが(社内的には)決定している

今回の決算報告にてわかったのは、プルームテックの「たばこカプセル」も社内的には値上げすることが決定しているということです。

ただしアイコスと違うのは、まだ財務省に申請は行っておらず、具体的な値上げ価格もまだ検討中というところです。

おそらく、グローもこれから増税分の価格転嫁のために価格上昇発表を行うでしょうが、その動向なども見極めた上で発表をしていくものと思われます。

予想:プルームテック「たばこカプセル」は、いつ・いくら値上げされる?

プルームテックカプセルの画像

決算報告では具体的な値上げ額などは発表されませんでした。

この理由は「他社や市場の動向を見る」とのことでしたが、プルームテックにとって値上げ額を公表することは別の意味もあるような気がしています。

下の画像は、2017年末時点の加熱式タバコの価格と、それぞれの課税額を明示しています。

加熱式タバコ専用タバコの価格と課税額の一覧

加熱式タバコ専用タバコの価格と課税額の一覧

この課税額は、加熱式タバコ専用の段階増税法案が通る前のものです。

段階増税前では、プルームテックのたばこカプセルが一番増税額が低くなっているのです。

この理由は、プルームテックの「たばこカプセル」に入っているタバコ葉が他の加熱式タバコと比べて少ないことに起因しています。

以前のたばこ税法案だと、あくまでタバコ葉の容量についてのみしか税率をかけられなかったためです。その点プルームテック専用タバコには「たばこカプセル」と共に「カートリッジ」も含まれています。

プルームテックの煙草ベイパー箱を開封。タバコカプセルとカートリッジが封入

プルームテック専用タバコには「タバコカプセル」と「カートリッジ」が封入されている

この「カートリッジ」に対する税率などはどうなるのか?という点についてはあまり公表がないのが事実です。

そこから考えられる、値上げ公表時期と価格を予想してみます。

値上げ公表はギリギリまで待つスタンス

アイコスやグローの専用タバコは、あくまで既存紙巻きたばこと同様の形なので、課税額を比較的単純に計算することができます。

しかし、各加熱式タバコ専用タバコを分解するとわかりますが、「たばこカプセル」は粉末タイプになっており、

加熱式タバコ各種を分解してみた。プルームテックは粉末感がある

加熱式タバコの各種専用タバコを分解してみると、内容量の違いを納得できる

且つ「カートリッジ」もある・・その分、一箱にかかる課税額が他社からしたら想定しずらいし、JTにとっても見極めがかなり重要ものとなってきます。

これを考慮すると、JTはグローの価格転嫁発表をギリギリまで待つような気がします。一度上げてしまえば簡単に変えられないのが価格というものです。参考になれる情報をじっと待つでしょう。

値上げ額は一箱20円以上

そして値上げ額は、おそらく20円以上なのは間違いないと考えています。場合によっては40円までいくかもしれません。

根本的にプルームテックの「たばこカプセル」の課税額は他社と比較しても少ないので、20円以上の値上げは必須となるでしょう。

それを考慮すると、アイコスの値上げ額が40円だったためそこまで寄せる可能性はあります。

しかし、今プルームテックは乗りに乗っている状態で出荷台数が400万台を突破したばかり。この勢いを止めたくないので、アイコスのヒートスティックより価格を下げる戦略を取る可能性があります。

そう考えると、40円の値上げまでは行わないかも。。ということで、一箱20円以上、40円以下の値上げが実施されるかと思います。

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