【JTに直接取材】プルームXはなぜ1980円に値下げした?シェア率は?アルトリアとの連携は?

プルームXについてJTに聞いてみた

こんにちは!加熱式たばこブロガーのアイコスさん(@iqossan)です。

2016年ごろから徐々に増えてきた「加熱式たばこ」ですが、2023年の今、アイコス、プルーム、グローといまや様々な加熱式たばこデバイスが簡単に手に入る世の中になってきました。

そんな中でもJTが今もっとも販売強化しているのが、高温加熱式たばこデバイス「Ploom X(プルーム・エックス)」です。

プルームXは2021年8月より、「Ploom S(プルーム・エス)」の後継機として発売された、次世代グローバルモデルの加熱式たばこデバイスで、日本だけでなく世界中で販売されています。

スタイリッシュで使い心地の良いデザイン性と、1本あたりの使用可能時間が5分間もある機能性の高さから、人気が出ているモデルといえます。

プルームXとフレーバーの画像

しかし、デザインや機能性もさることながら、加熱式たばこデバイスで重要なのは、価格です。

2021年の発売時点でのプルームXの定価は、3,980円でした。しかし、2022年11月にJTは同機の定価を大きく引き下げ、現在定価は1,980円となっています。

まさに「半額」とまで大きく価格を引き下げたJT。なぜこのような大幅な値下げを行ったのでしょうか?

さらにいえば、シェア率はどの程度で、JTはプルームXに対してどのような想いを持っているのでしょうか?

それらの秘密をJTに伺ってきました!

アイコスさんアイコスさん

質問は全て、JT本社の商品企画部の方にさせて頂きました。しっかりと答えていただきましたので、ぜひ回答と合わせてご覧ください。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

【JTの回答】なぜプルームXの価格を半額にしたのか?

プルームXはなぜ半額になったのか?

アイコスさんアイコスさん

プルームXの新価格「1980円」というのは、利益率など採算度外視の価格設定にも感じます。なぜここまで大幅に価格改定したのでしょうか?
さらに多くのお客様に「プルーム・エックス」をお愉しみ頂きたいと考え、市場環境、弊社他デバイス価格等を総合的に勘案し、お客様にお求めいただきやすい価格設定にいたしました。

JT Ploom担当JT Ploom担当

プルームXを半額にした理由は、より多くのユーザーにプルームXを利用してもらいたいーーという想いからということでした。

もちろん、市場環境などについても熟考を重ねているようです。

ただユーザーとして気になるのは、他社加熱式たばこデバイスとの比較でもあります。せっかくなので、かなり聞きにくい質問もさせて頂きました。

【JTの回答】プルームXのシェア率は?多い?少ない?

プルームXのシェア率は?

プルームエックスのシェア率は「アイコス」「グロー」などの競合高温加熱式たばこデバイスと比べて多いのでしょうか?少ないのでしょうか?

アイコスさんアイコスさん

シェア率何位などJT社内でマークしている指標はございますか?また競合を意識している点などあれば、教えて下さい。

アイコスさんアイコスさん

JT Ploom担当JT Ploom担当

弊社高温カテゴリーシェアはQ3時点で7.9%です。競合他社状況については弊社からお答えできる立場にはございませんので、ご容赦ください。

JT Ploom担当JT Ploom担当

今回の価格改定は、お客様にお求めやすい価格となりましたので、さらに多くのお客様にお愉しみいただきたいと考えております。

かなり深い質問もさせて頂きました。

まず、プルームX(JTの高温加熱式たばこカテゴリー)のシェア率は、2022年第三四半期時点で、7.9%だったそうです。こちらについては、22年Q3決算発表にも記載がありました。

投資家説明会資料 | JTウェブサイト (jti.co.jp)

そしてやはり競合他社について、明確な言及は控えさせて頂きたいとのことでした。むしろ非常に難しい質問に答えて頂き感謝の極み・・。

やはり、1,980円という購入しやすい価格にしたことで、もっと多くのユーザーにプルームXを触って欲しいという想いが強いようでした。実際、私達消費者からすると2,000円という値段なら「買っても良いか」と思える金額な気がします。

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加熱式たばこ人気利用ランキング

その結果、なんとプルームXは利用率2位となっていました!

価格が1980円になったこともあって、急激にユーザー数が増えているようです。

【JTの回答】米国でのプルームXの動きは?アルトリアとの連携は?

プルームXの米国での動向は?

先日発表された米国内においてのプルームエックス販売決定と、なにか連動している価格改定だったりするのでしょうか?

アイコスさんアイコスさん

JT Ploom担当JT Ploom担当

結論、連動はしておりません。アルトリアの件と、日本でのPloomX価格改定はまったく別軸で動いています。

JT Ploom担当JT Ploom担当

PloomXのグローバル戦略の中で、それぞれのエリアのマーケットに合わせて施策を実行しており、今回のアルトリアの件はその一つと認識しております。そのため、日本での価格改定との連動性はございません。

先日、JTは米国たばこ会社アルトリアとの連携を発表しました。この発表によれば、今後プルームXの販売を米国で行っていくそうです。

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プルームエックスとマールボロ

この発表と、プルームXが1980円になった価格改定は関係があるのかーーという質問をさせて頂きました。

(こちらの回答は非常に難しかったと思います。回答にあたってわざわざ確認の時間をとって頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。)

回答としては、米国における販売連携と価格改定については別軸で動いているということでした。

PloomXのグローバル戦略の中で、それぞれのエリアのマーケットに合わせて施策を実行しており

上記の回答からも分かる通り、プルームXはグローバル戦略を基本としており、それぞれのエリアごとに施策を最適化しているそうです。つまり、今回のプルームXの価格改定は、日本市場に合わせた施策ということですね。

2023年の今、高温カテゴリーではプルームXの他に、アイコスイルマワン(3,980円)、グローハイパーX2(1,980円)という競合がいます。これらと比較した際により最適な価格はなんなのかーー検討した結果が、現行の価格改定なのでしょう。

アイコスさん個人的には、今後の米国における販売に非常に期待しています。現状では関係がないものの、日本においてプルームXのシェアが更に高まれば、米国における販売がよりスムーズにいくなどの影響もありそう。

アイコスさんアイコスさん

【JTの回答】プルームX、ユーザーへの想いは?

プルームXへの想い

最後の質問になります。どのような方に価格改定された「プルームエックス」を利用してもらいたいなど、想いはございますか?

アイコスさんアイコスさん

JT Ploom担当JT Ploom担当

Ploom Xの提供する価値や体験を通じて、現代における最高のたばこの愉しみをより多くのお客様にお届けしたいと考えております。

JT Ploom担当JT Ploom担当

個人的には「たばこの愉しみの拡張」を謳っているデバイスですので、より多くの様々な方にこの機会を知っていただき、実際に手に取って試してもらい、「たばこを愉しむ一連の時間」がその方にとってよりスペシャルな時間・体験になってほしいと思います。

JT Ploom担当JT Ploom担当

Ploom X いいよね!と、価格だけでなく様々な要素(世界観、体験、デザイン、美味しさ)で感じていただけたら嬉しいです。
様々ご回答いただき、ありがとうございました!

アイコスさんアイコスさん

まとめ:プルームXは半額になり更にシェアを拡大しそう

コンビニで1980円で販売されているプルームX

ここまで、プルームXが半額になった理由や、プルームXとユーザーに対する想いなどを、直接JTに伺わせて頂きました。

実際にJTのプルーム担当者の方に話を聞くことで、より一層プルームXに架ける想いが強いことを伺えました。例えば最後の「想い」における「現代における最高のたばこの愉しみをより多くのお客様にお届けしたい」という言葉は、とても重い言葉ですね。

1980円になったプルームXは、コンビニのレジ前でも実際よく見かけるようになっています。

さらにプルームXでは500円ワンコインのキャメルも吸えるので、その価格性もあることで確かに気軽に、最高のたばこの愉しみを感じることができるように思えます。

プルームショップ銀座のプルームエックス展示

2022年第三四半期では8%弱のシェア率だったということですが、半額になったことで更にシェア率は高まっていくことでしょう。

また、プルームXに関して目を離せないのが、米国での動向です。以前のJT発表によればプルームXでマールボロなどの他社ブランドたばこを吸えるように改良していくという可能性も示唆しています。これからのプルームXにますます期待してしまいます。

価格性や機能性の拡充を伴って、より一層熱くなる加熱式たばこ市場。これからも目が離せません。

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