2020年に開催される東京オリンピックでのタバコ利用が【完全禁止】となることが判明しました。
焦点は複数あり、「たばこのない五輪」はどう実施するか注目されていましたが、完全に禁止です。なぜ禁止なのか。そしてどこまで・何が禁止なのか。今後の標準になる可能性があるので、確認しておきましょう。
オリンピック会場では、野外も屋内も全面禁煙
「全面禁煙」にあたり、焦点となった一つ目の事項は、
野外喫煙はどうするか
でした。
それについては、以下のことが決定しています。
- 全競技会場・選手村の一部で禁煙
- 屋内も野外も「全面」禁煙
- 観客・選手・スタッフ、全来場者が対象
- 例外として、選手村にのみ宿泊棟や公共スペース以外の場所に喫煙所が設置される
過去のオリンピックでは、屋内禁煙にしたものの、野外でのポイ捨てが多発したことが問題になったそうで、その課題を見つめた上で東京が下した判断が、屋内も野外も禁煙にするという全面禁煙です。
この決定により、東京オリンピック会場内と周囲では、喫煙することができなくなります。
どこまでが禁煙対象なのか、、「野外」とはどこまでを指すかなどはまだ不明。
ですが、例えば平昌オリンピックを鑑みると、スタッフ用の喫煙スペースすら設置されない可能性があるので、会場に行きたいと思っている喫煙者は注意しましょう。
加熱式たばこの利用も禁止
「全面禁煙」にあたり、焦点となった二つ目の事項は、
加熱式たばこはどうするか
でした。
加熱式たばことは、火を使わずたばこ葉を「加熱」することでニコチンを含む水蒸気を吸引する新型の喫煙具です。
火を使わないので、タールが発生せず、有害性物資が大幅に削減されているといいます。
【2019年】アイコス・プルームテック・グローのこれからを比較する既存の紙巻きたばこよりは圧倒的にに健康的…
といえど、リスクがあることは間違いありません。
事実、アイコス公式サイトでもリスクがあるという言及が繰り返し行われています。
「アイコス」のリスクとは|使うからこそ知るべき加熱式タバコの危険性受動喫煙防止条例でも、この加熱式たばこの扱いは特殊なものとなっており、例えば加熱式たばこ専用喫煙所なども設置されていく予定です。
【政府認定】これからの時代、加熱式タバコ専用喫煙所が主流になる|健康増進法を読み解く条例では加熱式たばこは容認気味だったのに、オリンピックだけなんで?
と思う方がもしかしたらいるかもしれません。
ただ、これはオリンピックというイベントの性質状仕方ない措置かと思います。
なぜ加熱式タバコも禁止なのか
既に東京都では受動喫煙防止条例が一部実施されています。この条例では、加熱式タバコについては完全に禁止というわけでなく一定の考慮がされています。
では、なぜ東京オリンピックでは、この条文に沿わず完全禁止なのか。
おそらく、もし、国内だけの小さなイベントなら条例に従い加熱式たばこ専用喫煙所を設けることで、加熱式たばこだけは利用可能としたと思います。
ですが、当たり前ですが、オリンピックは世界中の人々が、開催国に訪れるイベントです。
この点を考慮すると、加熱式タバコも禁止にせざるを得ないと感じます。
なぜなら、アイコス・プルームテック・グローといった加熱式たばこは、まだ全世界で普遍的なものになっているわけではないからです。
例えば、アメリカ でさえまだアイコスが発売されていません。
加熱式タバコアイコスの有害性は低い|アメリカFDAのIQOS健康調査の暫定結果【原文掲載】また、国によっては電子タバコや加熱式タバコを持ち歩くだけで逮捕されるという国も存在します。
タイにアイコスを持ち込むと逮捕!?アイコス海外発売状況と渡航時の注意・対策そのような世界中の多様な方々が来る中で、加熱式タバコだけOKとするのは、かなり難しい現状があると思われます。
マナーを引き続き守ろう
今回、東京オリンピックで加熱式タバコも禁煙に含まれて嬉しいと思う人もいれば、少しがっかり・・する人もいるでしょう。
決定は決定です。
まだオリンピックは先ですが、仮に吸いたくなっても利用はやめましょう。絶対に隠れて吸ってポイ捨て・・なんてことは禁止です。
アイコスやプルームテックは煙やニオイが少ないことから、歩きタバコする方が少なからずいます。
だめです!
加熱式タバコは、大人だけが利用できる嗜好品。しっかりと、マナーを守って、楽しく利用していきたいものですね。
加熱式タバコの喫煙マナー|アイコス・グロー・プルームテック利用者の持つべき自覚