健康増進法の改正による、受動喫煙防止対策が進んでいます。
今回紹介するのは、千葉ロッテマリーンズの本拠地である球場「ZOZOマリンスタジアム」で紙巻たばこが喫煙禁止となり、加熱式たばこだけ喫煙可能になった。という取り組みです。
球場で喫煙ルールが変更になるのはかなり画期的なもので、新聞各紙が取り上げています。
まずは加熱式たばこ専用喫煙室のマップから見て、なぜそのような取り組みがされるのか、概要を把握していきましょう。
6箇所の「加熱式たばこ専用喫煙室」場所
2019年の喫煙ルール改定で、千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)には、6箇所の「加熱式たばこ専用喫煙室」と、屋外に1つだけ紙巻たばこも利用できる「通常喫煙所」が設置されます。
- フロア1
- ライトゲート横:加熱式たばこ専用喫煙室
- レフトゲート横:加熱式たばこ専用喫煙室
- 屋外:通常喫煙所(紙巻たばこ利用可能)
- フロア2
- 1塁側:加熱式たばこ専用喫煙室
- 3塁側:加熱式たばこ専用喫煙室
- フロア4
- 1塁側:加熱式たばこ専用喫煙室
- 3塁側:加熱式たばこ専用喫煙室
- 2019年7月26日〜
2019年7月26日からは基本的に球場内では、紙巻たばこの利用は禁止となります。注意しましょう。
なぜ紙巻たばこは禁止で加熱式たばこだけ利用可能?
この喫煙ルールの変更は、「健康増進法」という国の法律の一部改正に伴っています。
この法律の中では、受動喫煙対策についての項目があり、紙巻たばこの利用が大きく制限されながら、「アイコス」などの加熱式たばこだけは吸える という「加熱式たばこ専用喫煙室」の立案などが含まれていました。
ZOZOマリンスタジアムの喫煙ルール変更は、この「健康増進法」を参考にしたもので、喫煙者も非喫煙者も気持ちよく過ごせるように配慮した結果の決定といえるでしょう。
既に動いている企業は多くある
この受動喫煙防止対策の流れに対して既に動いている企業は多くあり、中でも飲食店が一番活発です。
例えば、カフェ大手である「ルノアール」も紙巻たばこは禁止として「加熱式たばこ専用喫煙室」を設立することを発表していますし、「串カツでんがな」も紙巻たばこは禁止し「加熱式たばこ専用席」を設立することを発表しています。
ルノアールが「紙巻きたばこ」のみ禁止に|「加熱式たばこ」だけ吸える理由 迫る受動喫煙防止対策の波|「串かつでんがな」に加熱式たばこ席誕生今後も多くの企業が、受動喫煙防止対策のために加熱式たばこ専用喫煙室を設立していくことでしょう。
鈴木大地選手会長によるメッセージ
この決定に対して、千葉ロッテマリーンズの鈴木大地選手会長は以下のようにコメントしています。
球場内全ての喫煙所で火をつけて燃やす紙巻たばこの使用を禁止するのは、日本のスポーツ界をリードする先進的な取り組みだと思います。煙のないクリーンなスタジアムで、ますますのご声援よろしくお願いします。
スポーツ会場は意外と喫煙所が多くあるイメージがあるので、確かにかなり先進的な取り組みに感じますね。
加熱式たばこにもリスクはある
今回、スモークフリー宣言!として加熱式たばこ専用喫煙室ができます。そんな「加熱式たばこ」にはいまや多くの種類が登場しています。
- IQOS(アイコス)
- Ploom(プルーム)
- glo(グロー)
- Pulze(パルズ)
確かに、これら加熱式たばこは有害懸念物質量が90%削減されていることが、メーカーの調査でも政府の調査でも明らかになっています。
ただし一方で、あくまでたばこなのでリスクがあることに変わりはありません。
この事実はハッキリと認識しておきましょう。
加熱式たばこだから大丈夫ー・・と、加熱式たばこ専用喫煙室からはみ出て吸ったりしては、やはりいけないのです。
しっかりと、ルールと大人のマナーを守って利用するようにしましょう。健康に関する情報やニコチンデータは以下の記事にてまとめています。利用するからにはしっかりと認識しておくことが肝心なので、是非ご利用下さい。
アイコスのニコチン量と健康リスク|厚生労働省とIQOSメーカーのデータを比較 「アイコス」のリスクとは|使うからこそ知るべき加熱式タバコの危険性