やめよう!歩きアイコス 加熱式タバコのルールとマナー|プルームテックとグローもね

はやくも来週から新年度!そしてそろそろお花見シーズンだったりします。新しく手に入れた加熱式タバコを持っていく…なんて方も多いかもしれません。

そこで気を付けなければならないのが「歩きアイコス」です。プルームテックやグローも同様の、加熱式タバコ利用者のルールとマナーをお伝えします。

目次

歩き「加熱式タバコ」をやめるべき3つの理由

加熱式タバコ利用者が増えています。

それに伴い、医師学会が開催されたり、新型タバコだけに特化した書籍が発売されたり、アイコスをはじめとした「加熱式タバコ」は、大きな議論を巻き起こしつつも人気が続いています。

加熱式タバコは有害なのか 医師総会が実施され本も発売しヤフコメでも大議論 加熱式タバコは有害なのか 医師総会が実施され本も発売しヤフコメでも大議論

人気の要因は色々あって、、

  • ニオイが少ない
  • 灰が出ない
  • 副流煙がない
  • タールが含まれていない

…などなど。紙巻たばこに比べると、加熱式タバコ独自のメリットは多くあります。

歩き”加熱式”タバコが増えている

歩きアイコスの画像

人気が出るのは結構なことなのですが、一方で問題も発生しています。その中の一つが「歩きアイコス」をはじめとした「歩き加熱式タバコ」です。

この行為をしている人、最近本当に多い。

端的に言って、ダメなのですが、なぜか「加熱式タバコなら大丈夫でしょ?」と歩きながらだったり、また野外(場合によっては屋内も!)の非喫煙スペースで吸っている方を見かけます。

紙巻たばこと違うから大丈夫でしょ?という、多少の意図はわかります。しかし、ダメなのです。

この記事では、「なぜ歩きアイコスはだめなのか」を3つの理由からしっかりとお伝えします。

理由①:受動喫煙が発生するから

まず第一の理由として、歩き加熱式タバコは受動喫煙が発生します。

あらためて「受動喫煙」とはなんなのか、厚生労働省が運営する健康情報サイトを引用すると以下の通り説明されています。

たばこの煙のうち、フィルターなど吸い口から喫煙者が吸い込む煙を「主流煙」といい、喫煙者が吸って吐き出した煙を「呼出煙」といいます。また、火がついた部分から立ち上る煙のことを「副流煙」といいます。空気中には、呼出煙と副流煙が混ざって漂うことになりますが、そういう煙を「環境たばこ煙」と呼んでいます。そしてそれを吸うことを「受動喫煙」といいます。

(中略)健康増進法第25条では「室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされること」と定義されています。

e-ヘルスネット

加熱式タバコは、総じて火を用いないため、「副流煙」は発生しません。

しかし、加熱式タバコ利用者が吸った「主流煙」と、吐き出した煙(「呼出煙」)は、発生します。

この「呼出煙」は、アイコス・プルームテック・グローでもしっかりと発生するので、この煙を受けた方は受動喫煙に該当したと言えます。

加熱式タバコは「水蒸気」だけど「喫煙」

ちなみに、加熱式タバコから出るものは正確には「煙」ではなく「水蒸気」です。

プルームテックはこれを「たばこベイパー」と呼んでいたり、色々な呼称があります。

そこでこう思う人がいるかもしれません。

男性インタビュー「水蒸気だから喫煙に該当しないんじゃない?」

この気持ちもなんとなくわかりますが、この言葉のあやとも言える問題は、定義で解決しています。

例えば、東京都条例では喫煙の定義を以下の通り行っています。

■喫煙:人が吸入するため、たばこを燃焼させ、又は加熱することにより煙(蒸気を含む)を発生させること

しっかりと「蒸気を含む」との記載があるんですね。

なので、加熱式タバコから発生する水蒸気も、しっかりと「喫煙」に該当し、他人の水蒸気にさらされたら「受動喫煙」に該当するのです。

受動喫煙の有害性

受動喫煙は、様々な健康への悪影響を及ぼします。

大人・子供への受動喫煙 健康被害

大人・子供への受動喫煙 健康被害(ファイザーより引用)

「アイコス」のリスクとは|使うからこそ知るべき加熱式タバコの危険性 「アイコス」のリスクとは|使うからこそ知るべき加熱式タバコの危険性

特に、乳幼児や胎児などへの健康被害は、大人以上に深刻です。

あなたの歩きアイコス、歩きプルームテック、歩きグローが、子供の未来を奪うかもしれません。

不要な歩き加熱式タバコは絶対にやめましょう。

理由②:ルールだから

第二の理由として、歩き加熱式タバコは「ルール」として禁止されているからです。

大きく分けて二種類のルールが存在します。

  • 2020年まで:路上喫煙禁止条例
  • 2020年から:健康増進法・各自治体条例

路上喫煙禁止条例

主に歩きタバコに対して罰金刑が処される条例です。

杉並区の路上喫煙防止条例

東京都杉並区の路上喫煙防止条例

例えば、杉並区は区役所の前などに上図のような印刷が、地面にされています。

路上喫煙をしたら罰金2000円が徴収されるというもの。

他にも新宿区や墨田区、渋谷などでも頻繁に見かけます。

ちなみに、数年前は「アイコスはどうですか?」と聞くと「注意だけで済ませること多い」との回答をもらうことがありましたが、最近はアイコスなど加熱式タバコでも罰金を取るところが多いようです。

健康増進法・受動喫煙防止条例

2020年より、受動喫煙対策を目的とした正式な法律が実施されます。

かなり徹底して厳罰化される予定で、これまで各自治体ごとに異なっていたルールがある程度統一化されます。

注目なのは、加熱式タバコもしっかりと範囲に入れていることで、「加熱式タバコ専用喫煙室」というルールも決定済み。

2020年以降は、喫煙は基本的にこのルールや、東京都が独自に制定する受動喫煙防止条例などを喫煙者はチェックする必要が出てきます。

【解説】健康増進法・受動喫煙対策|加熱式タバコ時代の喫煙「ルール」とは 【解説】健康増進法・受動喫煙対策|加熱式タバコ時代の喫煙「ルール」とは

受動喫煙防止や歩きタバコ禁止が、絶対的なルールとして確立されます。

不要な歩き加熱式タバコは絶対にやめましょう。

理由③:大人としてのマナーだから

歩きアイコスの画像

第三の理由として、歩きタバコをしないのは大人としてのマナーだからです。

そもそもですが、アイコス・プルームテック・グローももちろん「タバコ」製品なので、20歳以上の成人が嗜好品として利用するものです。

誰でも利用して良いものではなく、そこには、必ず責任が発生します。

もしかしたら、歩きタバコをすることで、誰かしらの健康被害の加害者に無自覚になっているかもしれません。

大事なのは、想像することだと思います。

歩きアイコスで、受動喫煙が発生するかもしれない。

歩きプルームテックで、ルールとして決まっていることを破るかもしれない。

歩きグローで、誰かが迷惑を感じるかもしれない。

マナーとは、礼儀・作法、立ち振る舞いを意味します。

大人だけが利用できるものなのに、大人として歩きながら加熱式タバコを利用していいのか。この立ち振る舞いは恥ずかしいものではないか。

もし今後、歩きアイコスをしそうになったときに、ふと思い返して頂けたら幸いです。

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