これまで国会審議で「案」として話が出ていた「タバコ増税」ですが、11月28日に行われた与党幹部会合においてほぼ実施が決定、更に2018年になり加熱式タバコの段階増税も正式決定しました。
増税が開始されるのは具体的にいつから?アイコス、プルームテック、グローはいくら値上げするのか?
この記事は随時更新中!たばこ増税、加熱式タバコへの増税影響についてはこの記事にまとまっていきます。
- 続報
- 2018年6月:フィリップモリス副社長がアイコス増税を発表
- 2018年7月:40円の値上げを10月より行う申請
増税はいつから?加熱式タバコも対象なの?
以前から話題になっていたタバコ増税ですが、税制調査会の会合においてやはり実施の決定がほぼ確定されたようです。
2018年度税制改正に向け党本部で非公式幹部会合を開き、たばこ税を増税する方針で一致した。葉タバコ農家や愛煙家への配慮から慎重論もあったが、国民の健康増進といった観点から「やむを得ない」と判断した。
喫煙者からタバコを扱う事業者まで、様々な配慮や検討がされましたが、結果的に「やむをえない」という形で実施が決定したようです。
そもそもタバコ税などの嗜好品に対して、税を高くするのは以前からされていたこと…ではありますが、実はこのタバコ増税が実現されれば、10年以来の大改革ということになります。
タバコ増税は加熱式タバコも対象?
このタバコ増税に対して、アイコスやプルームテックなどの「加熱式タバコ」はどうなるのか…気になるところですが、
加熱式タバコも増税対象
ということで検討が進行しているようです。
具体的にはいくらの増額がされるのか、どれだけ値上げされるのかはまだ不明ですが、現在の税額からどれだけ上がるかの想定は可能です。
はじめに現在のタバコ税額をみていきましょう。
現在の紙巻きタバコの税額
はじめに紙巻きタバコの税額を見ていきましょう。
一箱440円にタバコに対して277円の税額が課せられていると言われています。具体的には…
- 国のたばこ税106.04円(24.1%)
- 地方たばこ税122.44円(27.8%)
- タバコ特別税16.40円(3.7%)
- 消費税32.59円(7.4%)
全て合算して、たばこ税計277.47円(63.1%)という見積もりですね。
実は、日本でも最も税負担率の重い商品のひとつがこの紙巻きタバコなんです。商品価格の63%が税というのはすごいですよね。
年額としては2兆円を超えるものとなっており、日本の国富の一旦を担っているといっても良いかもしれませんね。この税額はほぼ全ての銘柄問わずこのような配分になっております。
現在の加熱式タバコの税額
一方、アイコス、プルームテック、グローなどの「加熱式タバコ」の税額はどうなっているでしょうか。
紙巻きタバコは63%前後と述べましたが、実は加熱式タバコの方がかなり税割合が低いものとなっています。
これらは国会答弁において審議された際に記録されたものですが、以下の通りとなっています。
- IQOS「ヒートスティック」:29.2%
- glo「ネオスティック」:36.2%
- プルームテック「たばこカプセル」:14.9%
現在販売されております加熱式たばこに係るたばこ税、消費税の負担率につきまして、各製品の重量一グラムを紙巻きたばこ一本として税額を計算いたしますと、フィリップ・モリス社の一箱四百六十円の製品アイコスの例では二百二十六・三〇円が税でございまして、率として四九・二%、JT社の一箱四百六十円の製品プルーム・テックの例では六十八・三五円の税負担、一四・九%、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の一箱四百二十円の製品グローでは百五十一・一〇円の税負担で三六・〇%になります。
国会答弁では、この事実自体が問題と指摘されていました。
紙巻きタバコは60%以上なのに、加熱式タバコは30%前後。なぜこのように加熱式タバコの税率は低くなっているのか?
また、メーカーによっても異なっている状況になっているのはなぜ?理由を見ていきましょう。
加熱式タバコの税率は通常タバコよりなぜ低いのか
たばこの税額は1箱あたり440円のタバコにおいて、277円と上述しましたが、具体的にはたばこ1本に対して◯円というような税額が課せられています。
その上で現在の税額は、紙巻きたばこ1本につきたばこ税額は約12.2円となっています。
では加熱式たばこの場合はどのように計上されるのか?
実は、加熱式たばこの分類は「パイプたばこ」と正確には分類されています。
「パイプたばこ」の場合、紙巻きたばこ1本のたばこ税額(約12.2円)をそのまま課すのではなく、たばこ葉が詰められた「スティック」や「カプセル」、「フィルター」を含めた、重量1グラムを紙巻き1本に換算し課税します。
なので例えば、アイコの「スヒートスティック」の場合、重量は1箱当たり15.7グラムです。それに基づいて、紙巻きたばこ15.7本分(約192円)が課税されています。
対してプルーム・テックの「たばこカプセル」はたばこ葉が粉末状になっているので、重量はわずか2.8グラムとなっています。
そうなると、紙巻きたばこ2.8本分(約34円)しか課税されていない状況となっています。プルーム・テックの税額は消費税と合わせても約68円にとどまっているのが現状なのです。
はたしていくら増税されるのか?
では、たばこ税率が上がる!ということですが、実際問題いくら値上がりされるのでしょうか?
紙巻きタバコの増税額
現在の検討では、紙巻きタバコについては
3年かけて1本3円値上げする
というものが最有力となっています。
1箱あたり、少なくとも60円の増税が加わるということですね。更に消費税なども加わることで、更に値段は上がるでしょう。現在440円の銘柄は一箱あたり520円くらいになるかもしれません。
加熱式タバコの増税額
では加熱式タバコはどうなるか。
1本3円の値上げでは、加熱式タバコへの影響はまだ少ないかもと言われています。なので、もしかしたら加熱式タバコの値上げは少ないものかも…。
と思ったのもつかの間、税関係者間では以下のように言われています。
18年度の税制改正では新たに加熱式たばこの税区分が設けられる方針
新区分では、これまでのような重量に加え、小売価格も課税の基準となる。プルーム・テックの税額については、紙巻きたばこ1箱の約7割の水準まで引き上げられる案が有力という。その場合、現在約68円の税額が190円台に増えてしまう。
〜東洋経済より引用〜
加熱式タバコ用の税制が取り組まれるという方針です。
この案が可決されると、加熱式タバコの方が紙巻きタバコよりも高くなるという未来もあり得るかもしれません。
むむむー・・・、加熱式タバコは臭いが少なく紙巻きタバコよりも健康害が少ないことを考慮すると、「国民健康のために増税」という根拠からは遠ざかる判断のように感じます。
加熱式タバコの段階増税が決定
そして2018年1月、税制改正会議においてついに加熱式タバコの段階増税が決定しました。
財務省は今回、重量と小売価格をもとに税額を計算する新たな課税方式を導入することを決めた。これにより、18年10月から22年10月まで、5年連続で毎年段階的に増税し、現在の小売価格を前提にすると、紙巻きの7~9割程度の税額になる見込み
最終的に予想される値上がり額は…
- アイコス : 270円程度
- グロー : 250円程度
- プルームテック: 210円程度
です。現在の460円程度に加算されることになるので…そのまま値上がりしたら一箱700円程度になる可能性も!
そうなったらかなり辛いものがありますね…。
ただ、そのまま値上げをすることはないと言われています。なぜなら加熱式タバコのシェアが増えている今増税分をそのまま販売価格に転嫁した場合、明らかに売上数が下がるからです。
この実際販売価格についてはこれから各社調整が入って行くことでしょう。
アイコスが増税決定を発表。増税額は?
2018年に発表された「アイコス500万人突破キャンペーン」の会見時に、フィリップモリス副社長がアイコスも増税対応を行うことを発表しました。
アイコスやプルームテックは実際どうなる?という矢先だったのでニュースとして取り上げられています。
詳しい増税額は上述したとおり、加熱式タバコ会社によって異なります。そこで、当サイトではアイコスヒートスティックの増税額を実額で予想しました。気になる方はぜひご覧になってみてください。
また、2018年10月からは増税価格での販売も決定しています。最新情報は引き続き都度更新していきます。
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