2024年の加熱式たばこデバイスについて、紹介していきます。
加熱式たばこは各社が年々新製品や新フレーバーを発売し、活気に満ちています。
紙巻きたばこから加熱式たばこに乗り換えたい人や、他の加熱式たばこについて知りたい人も多いのでは?
この記事では、2024年最新の加熱式たばこのラインナップについて、紹介していきます。
乗り換え・買い替えなど、購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
加熱式たばことは?
加熱式たばことは、その名の通りたばこ葉に熱を加えることで吸うことのできる喫煙器具のことです。
煙ではなく水蒸気を吸うことで喫煙することができ、火をつける紙巻きたばこに比べてクリーンで安全というメリットがあります。
また、2020年4月に「改正健康増進法」が完全施行されたことから、飲食店や喫茶店でも加熱式たばこであれば喫煙可能な店舗も増えています。
たばこ代に加えてデバイスの購入費用がかかってしまいますが、タールが発生しにくく利便性も高いため、今後も市場の拡大が見込める製品です。
加熱式たばこの「高温加熱式」と「低温加熱式」の違い
たばこ葉を加熱する温度により、加熱式たばこは「高温加熱式」と「低温加熱式」に分類され、特徴も違います。
では、それぞれの特徴について、解説していきます。
好みや目的によって、高温加熱式と低温加熱式のどちらが良いか選んでください。
高温加熱式
高温加熱式は、タバコ葉を200℃~300℃の高温で加熱することで、蒸気を発生させるタイプです。
高温加熱式は、紙巻たばこに近い喫味を楽しめることが特徴で、「たばこを吸った」という実感を感じられます。
その一方で、紙巻きたばこに比べれば弱いものの、低温加熱式に比べると周囲に広がる匂いが強く感じられるデメリットもあります。
紙巻たばこに近い喫味を楽しみたい人には、高温加熱式がおすすめです。
現在、販売されている高温加熱式のたばこデバイスは下記の通りです。
- アイコスイルマアイ
- プルームXアドバンスド
- グローハイパープロ
-
グローハイパーエアー
- グローハイパーX2
- グローハイパープラス
低温加熱式
低温加熱式は、タバコ葉を40℃~60℃の低温で加熱することで、蒸気を発生させるタイプです。
匂いが少ないというメリットがある反面、紙巻たばこよりも喫味がマイルドなので、慣れないうちは「吸った気がしない」と感じる人もいるかも知れません。
匂いの残らない喫煙環境を重視する人には、低温加熱式がおすすめです。
現在、販売されている低温加熱式のたばこデバイスは下記の通りです。
- ウィズ2
- リルハイブリッド(中高温加熱)
【IQOS ILUMA】アイコスイルマアイシリーズ(PMJ)
2024年3月に日本で先行発売が開始されたPMJ(フィリップモリスジャパン株式会社)の最新加熱式たばこ『IQOS ILUMA i(アイコスイルマアイ)』シリーズ。
強いキック感が特徴で、紙巻きたばこに近い吸いごたえを感じられるため、多くのユーザーを取り込んでいます。
加熱方式には、「スマートコア・インダクション・システム®」を採用し、たばこスティックの内側から熱を加え、快適な吸い心地を実現。
また、従来モデルのIQOSILUMAシリーズと同様に「掃除が不要」のまま、更に4つの新機能を搭載し使い勝手が改良されています。
そして、豊富なたばこスティックのバリエーションもアイコスイルマアイシリーズの魅力の1つです。
「TERIA(テリア)」、「SENTIA(センティア)」、「AXIA(アクシア)」の3ブランドから、好みのフレーバーを選ぶことができます。
アイコスイルマアイシリーズには3種類のデバイスがあります。
- アイコスイルマアイ
- アイコスイルマアイプライム
- アイコスイルマアイワン
では、それぞれのデバイスの特徴について、簡単に解説します。
それぞれの特徴を知りたい人は、当サイト別記事にて紹介しているので、そちらもチェックしてくださいね。
アイコスイルマアイプライム
アイコスイルマアイシリーズの最上位モデル。
従来のアイコスイルマプライムと同様に、たばこスティックを挿入するホルダーと、ホルダーの充電に使用する本体のポケットチャージャーに分かれています。
アイコスイルマアイプライムはフリップの開閉により、チャージャーからホルダーを出し入れできます。
さらに、従来モデルにはなかった「タッチスクリーン」「ポーズモード」「フレックスパフ」「フレックスバッテリー」という4つの新機能を搭載しており、使い勝手がよくなっています。
充電済みのホルダーはたばこスティック3本分の連続喫煙ができ、休憩時など短時間でも十分に至極の一服を満喫できます。
アイコスイルマアイ
アイコスイルマアイシリーズのスタンダードモデル。
プライム同様、ホルダーとポケットチャージャーに分かれており、一番アイコスの原型をとどめているデバイスとなっています。
アイコスイルマは側面ドアの開閉により、ポケットチャージャーからホルダーを出し入れできます。
従来モデルのアイコスイルマにはなかった「タッチスクリーン」「ポーズモード」「フレックスパフ」「フレックスバッテリー」という4つの新機能が搭載しています。
アイコスイルマのカラバリは「ミッドナイトブラック」「ブリーズブルー」「ビビッドテラコッタ」「デジタルバイオレット」の4色となっており、どの色も人気が出そうなラインナップとなっています。
アイコスイルマアイワン
アイコスイルマアイワンは、シリーズ唯一の本体一体化モデル。手頃な値段設定と持ち運びに便利なコンパクトさが魅力です。
また、従来モデルのアイコスイルマアイにはなかった「オートスタート機能」「フレックスパフ」という2つの新機能が搭載しています。
アイコスイルマアイワンの最大の魅力は何と言っても連続使用でしょう。なんとたばこスティック20本の喫煙が可能となっています。
【lil HYBRID™】リルハイブリッド(PMJ)
リルハイブリッドは、PMJが販売する中高温加熱式のたばこデバイスです。
販売はPMJが行っていますが、韓国の大手タバコメーカー、KT&G製の製品です。
リキッドと専用たばこを使用し、平均約160度という中高温での加熱により適度な吸いごたえを実現しています。
また、高温加熱式のたばこに比べて、匂い残りが少ないこともメリットに挙げられます。
リルハイブリッドの詳細については、当サイト別記事で紹介しているので、そちらも参考にしてください。
【Ploom X ADVANCED】プルームXアドバンスド(JT)
プルームXアドバンスドは、2023年11月に販売を開始したJTの加熱式たばこの最新機種です。
前モデルのプルームXから加熱方式を「POWER HEATFLOW」に変更し、約320℃という高い加熱温度で長く続く吸いごたえと味わいを実現しました。
そして、高温加熱式のたばこのなかでも、匂いが少ないことも特徴です。
また、対応するたばこスティックのブランドは、『MEVIUS(メビウス)』と『CAMEL(キャメル)』があります。
紙巻たばこでも人気のメビウスと遊び心に富んだ味わいのキャメルから好みのフレーバーを選ぶことができます。
どのフレーバーが人気があるのかを、当サイト別記事にて紹介しているので、そちらもチェックしてくださいね。
また、プルームXアドバンスドが前モデルからどのように進化したのか、製品特徴を詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
【with2】ウィズ2(JT)
ウィズ2は、JTが販売する低温加熱式の加熱式たばこです。
ウィズ2の発売をもって、これまで販売されていた低温加熱式たばこデバイスは全て販売を終了しました。
従来の「プルーム・テック」、「プルーム・テック・プラス・1.5」、「プルーム・テック・プラス・ウィズ」を廃盤とし、満を持して発売されたウィズ2。
カートリッジとタバコカプセルを使用する点は従来品と同じですが、加熱温度の選択や香りや味わいの向上など、機能面で優れています。
ウィズ2の特徴や吸ってみた感想は、当サイト別記事で紹介しているので、そちらも参考にしてください。
【glo™ hyper】グローハイパーシリーズ(BAT)
BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)からは、グローハイパーシリーズとして、下記のデバイスが販売されています。
- グローハイパープロ
- グローハイパーエアー
- グローハイパーX2
- グローハイパープラス
これらのデバイスには、グローハイパー用のたばこスティックを使用します。
グローハイパーに使用できるたばこスティックはブランドも多く、価格の安さが特徴です!
最安値のブランドでは1箱430円のフレーバーもあり、ランニングコストを抑えられることはメリットと言えますね。
別記事でグローハイパーエアー用たばこスティックについて紹介しているので、興味のある人はぜひチェックしてください。
ちなみに、グロープロ用の細目のスティックでは喫煙できないので、たばこスティックを購入する際には注意してくださいね。
では、それぞれのデバイスの特徴を解説していきます。
【glo™ hyper pro】グローハイパープロ
グローハイパープロは、2023年12月に発売されたばかりの最新加熱式たばこです。
その特徴は、下記の通りです。
- 「EASYVIEW™スクリーン」:カラー液晶画面搭載
- 「TASTE SELECT™ ダイアル」:ダイヤルでの直感的な操作で加熱モードの選択やシャッタードアの開閉が可能
- 「HEATBOOST™テクノロジー」:加熱方式を変更
- 新デザインによる手に馴染む形状
デバイスの本体価格は新発売情報解禁時には公表されていませんでしたが、3,980円であることが販売直前に明らかにされました。
他のグローハイパーシリーズのデバイスが980円、1,980円という価格であることを考えると、シリーズ内最上位モデルと言えますね。
グローハイパープロを実際に使用した感想は、当サイト別記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【glo™ hyper air】グローハイパーエアー
グローハイパーエアーは、グロー史上最軽量の薄型モデルとして2023年6月より販売されています。
細身でスタイリッシュなフォルムと空の色をイメージした光沢感のある色味がとても魅力的です。
加熱モードもブーストモード、スタンダードモードから好みの吸い心地を選択することができます。
軽くてスリムなボディなので、荷物を増やしたくない人におすすめのデバイスです。
当サイト別記事では、グローハイパーエアーの実機レビューを紹介しています。
気になる人は、ぜひチェックしてくださいね。
【glo™ hyper X2】グローハイパーX2
グローハイパーX2は、ブーストモード・スタンダードモードの2種類の加熱温度をボタンで選べる加熱式たばこです。
2022年の発売以降、JTの加熱式たばこデバイスの顔としてユーザーを集めていました。
少し太目でがっちりとしたかっこ良さもありながら、コロンとした可愛らしさも併せ持つデバイスのデザインも魅力的です。
グローハイパーX2のスペックについては、当サイト別記事に詳細を記載しているので、ぜひチェックしてください。
【glo™ hyper+】グローハイパープラス
グローハイパープラスは、既に製造を中止しており、公式サイトでの購入もブラックのみとなっています。
コンビニでも購入できますが、在庫分を購入するか、ブラックの取り寄せをお願いすることになります。
グローハイパープラスを購入する最大のメリットは、デバイス本体価格が980円という驚きの安さであることです!
最新機種と比較してしまうと性能は劣るかも知れませんが、安く加熱式たばこを手に入れたい人は機能をチェックして購入を検討してください。
【glo™ pro slim】グロープロスリム
グロープロスリムは、グローシリーズのなかでも細めの「プロ用」のたばこスティックを使用して吸うことのできるデバイスです。
その名の通り、スリムなボディで持ち運びに便利なところはメリットの1つと言えます。
また、紙巻きたばこと同様、「スリムなたばこスティックの方がかっこいい」という人にはぴったりのモデルです。
グロープロスリムの実機レビューは、下記の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
あなたに合う加熱式たばこはどれ?おすすめの加熱式たばこを解説!
数ある加熱式たばこのうち、あなたの好みにあうものはどれかを紹介していきます。
どの加熱式たばこを購入すべきか迷ったときには、ぜひ参考にしてください。
吸いごたえを重視する人はアイコスイルマアイがおすすめ
吸いごたえを重視する人には、アイコスイルマアイシリーズをおすすめします。
アイコスイルマアイの利点は、高温での加熱によるキック感の強さにあります。
紙巻きたばこから加熱式たばこに乗り換える際、「本当に吸った実感があるか」は重要なポイントです。
その点では、アイコスイルマはユーザーから高い評価を得ています。
紙巻きたばこの吸いごたえを味わいたい、また、加熱式たばこでも強いキック感を得たい人には、アイコスイルマをおすすめします。
たばこのブランドにこだわりがある人にはプルームXアドバンスドがおすすめ
JTが販売するプルームXアドバンス用のたばこブランドには、キャメルとメビウスがあります。
メビウスと言えば、マイルドセブンから名称を変更したJTの主力商品の1つです。
メビウスのたばこに慣れている人には、ブランドを変えない方が加熱式たばこでも満足度を高めることができますよね。
そのため、メビウス・キャメルをずっと吸っていたという人には、プルームXアドバンスをおすすめします。
また、本機種はJTが満を持して発売したデバイスです。
様々な工夫が凝らされているため、吸いごたえがありつつ匂いも少ないので、他ブランドからの乗り換えも検討する価値はあると考えられます。
興味のある人は、ぜひプルームXアドバンスを購入してみてくださいね。
ランニングコストを抑えたい人には、グローハイパーシリーズがおすすめ
長期的にたばこに使うランニングコストを抑えたい人には、グローハイパーシリーズがおすすめです。
グローハイパー用のたばこは、ワンコインを切る価格設定になっており、長期的に考えるとたばこ代を節約できます。
現在販売されているグローハイパーエアー用たばこスティックのブランドと価格は、下記の通りです。
ブランド名 | 価格 |
---|---|
LUCKY STRIKE(ラッキーストライク) | 430円/1箱20本入 |
neo(ネオ) | 500円/1箱20本入 |
KOOL×neo(クールエックスネオ) | 500円/1箱20本入 |
KENT(ケント) | 450円/1箱20本入 |
公式サイト定期お届け便専用neo(ネオ) | 4,600円/1カートン |
最安値のラッキーストライクであれば、ワンカートンでたったの4,300円です!
現在、加熱式たばこのシェア1位と言われるアイコスイルマ用たばこスティック・テリアと比較すると1,500円もお得になります。
そのため、生活におけるたばこ代を無理なく減らしたい人には、グローハイパーシリーズをおすすめします。
匂いが気になる人は、ウィズ2やリルハイブリッドがおすすめ
職業柄やたばこ嫌いの友人がいるなど、人間関係を考慮してたばこの匂いを服や髪に付けたくない人には、ウィズ2やリルハイブリッドをおすすめします。
低温・中高温加熱式の加熱式たばこであれば、匂いの移りを気にせず吸うことができます。
周囲の目を気にしてたばこが吸えないことは、大きなストレスを生むものです。
匂い移りの少ない加熱式たばこを吸いたい人は、ウィズ2やリルハイブリッドを選んでみてください。
細目のたばこスティックが好みの人はグロープロがおすすめ
グロープロは、唯一残ったBATの細身のたばこスティック用デバイスです。
そのため、細身のたばこスティックが好みの人には、グロープロをおすすめします。
紙巻きたばこでも、細身のたばこはかっこいい、おしゃれというイメージがありますよね。
そのイメージを加熱式たばこでも味わいたい人には、グロープロがぴったりです。
【2024年完全版】加熱式たばこデバイス一覧まとめ
2024年の加熱式たばこデバイスについて、お伝えしました。
内容をまとめると、下記の通りです。
- 加熱式たばことは、火を使わず使用できる電子機器
- 「高温加熱式」と「低温加熱式」の違いを解説
- 2024年最新の加熱たばこの紹介
- 加熱式たばこ現行モデルはどんな人におすすめかを解説
各社がしのぎを削って開発・販促をしている加熱式たばこ市場。
今後もどんな施策が行われるのか、楽しみですね。
当サイトでは新情報が入り次第伝えていくので、ぜひ今後もチェックしてください。