アイコスだから大丈夫→そんなことありません。自分は安全だと思ってしまう?カナダの論文を読み解く

カナダのアイコスに対する研究結果を読み解く

こんにちわ、アイコスさんです。

先日、Twitterを見ていたらトレンドに「iQOS」が入っていて驚愕しました。

まさかなんで今?

アイコスさんアイコスさん

というのが本音のところ。

新型「リルハイブリッド」が発売されたからと言って、わざわざトレンドというほどでもない・・ような。と思っていたら、「ニオイがやっぱり嫌だよね」といったネガティブなツイートがバズっていました。

そのタイムラインを眺めていてとても面白かったのが、

  • 「アイコスはニオイがしない」とか言うけどするじゃん
  • この前、外でアイコス吸っている人がいて嫌だった
  • 「アイコスだから大丈夫」って言われたけど….え、ほんと?

といった、アイコスユーザーが勝手な思い込みと身勝手な行動をしていることに対する批判が多かったことです。

これには、いちアイコスユーザーとしても同意しました。

この記事では、あらためて「アイコスだからって”大丈夫”というわけではないんだよ」ということを、海外の論文交えて説明したいと思います。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

IQOS(アイコス)だから大丈夫?

Twitterのタイムラインを一通り見て、以下のツイートをしました。これが2016年からずっと加熱式たばこメディアを運営している私の認識です。

(久々の連ツイート!)

結論はこれです。

・アイコスは臭い?→ニオイあります
・アイコスは健康?→健康被害あります
・アイコスだから大丈夫→そんなことない

この結論は、100人以上に「アイコスは臭いですか?」とアンケートを取った結果、IQOS公式が出している見解、厚生労働省が研究発表した内容など、全て調査結果から出ているものです。

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しかし、やはり「アイコスだから大丈夫」という認識は多い…ような気がします。これはなぜなのでしょう。

この答えを導くために、去年海外で実施された「カナダの成人が認識している、加熱式たばこ製品(IQOS)や電子たばこの相対的な危険性について」という調査結果が非常に参考になりました。

(レポート原文タイトル:Perceived relative harm of heated tobacco products (IQOS), e-cigarettes, and cigarettes among adults in Canada: Findings from the ITC Project)

ここで求められた結果をダイジェストでお伝えします。

「自分のデバイスが1番危害が少ない」という認識を持っている

この調査研究の結論は以下の通りです。

「電子タバコ」は一般的な「紙巻きタバコ」よりも害が少ないと見なされていましたが、「IQOS」の害が正確に認識されているとはいえなかった

この調査では、「加熱式たばこ(IQOS)」と「電子たばこ」と「紙巻きたばこ」では、どのたばこが1番害があるかの認識を問うものでした。つまり、喫煙者に相対的な危険性のリスクを問うことが出来ています。

結果、回答者の半数以上が「IQOS」を電子タバコと同等またはそれ以上に有害であると認識し(53.7%)、ほぼ4分の1がIQOSを電子タバコよりも害が少ないと報告したか、不確実でした(それぞれ22.7%と23.5%)。また、回答者の3分の2(65.7%)は、電子タバコがタバコよりも害が少ないと感じていましたが、IQOSがタバコよりも害が少ないと感じたのは半分(48.1%)だけでした。

つまり砕けた言い方をすると、各利用者の危険性の認識が曖昧だったということがわかったのです。

そしてこの結果は、ユーザーは現在使用している製品を最も害の少ない代替製品として認識していることを示唆しています。

原文:We found current e-cigarette users had higher odds of perceiving both IQOS and e-cigarettes as less harmful than cigarettes compared to non-users. Despite being the target consumer of IQOS, exclusive smokers did not have higher odds of perceiving IQOS as less harmful than cigarettes compared to non-users. Prior research in Canada reported current smokers had lowerodds than non-smokers of perceiving IQOS as less harmful than cigarettes.

ここに、冒頭の「アイコスだから大丈夫」という認識の原因が隠されていると思います。

アイコスユーザーは、「私が使っているアイコスが1番害が少ないんだ→だから大丈夫」と認識して、更には周囲に言及してしまっているのです。

正しいリスクとルールを認識をすることが大事

やはり大事なのは、「アイコス」など加熱式たばこ利用者が、持っているたばこデバイスの正しいリスクと、正しいルールを認識することだと思います。

IQOSの公式ホームページには、実は各ページの最下部に以下の記載があります。

IQOS使用者の皆様へ

本製品にはリスクがないわけではありません。20歳未満の方は購入できません。

IQOSを使用する際は、たばこ製品の使用に関する各地のルールに従っていただくようお願い致します。
但し、使用する際は常に周りの方々、特にお子様に十分お気遣いいただくようお願い致します。
改正健康増進法の全面施行により、多くの施設では原則屋内禁煙になり、喫煙室でも紙巻たばこを喫煙しながらの飲食などはできなくなりました。
しかし、加熱式たばこ専用室を設けている飲食店では、飲食等を行いながらのIQOSの使用が認められております。
使用済みのたばこスティックは適切に処理し、ポイ捨て防止にご協力ください。IQOS及びたばこスティックはお子様の手の届かないところに管理し、特に小さなお子様やペットがいらっしゃる場合には誤飲されることがないようご注意ください。
IQOSのようなたばこ葉を燃やさず加熱する製品が従来の紙巻たばことは大きく異なるということを前提とした規制が増えていくことを期待しています。

もっとしっかり表示しても良いのではとも思うのですが、間違いなく記載があります。

アイコスホームページ下部に記載されている注意喚起
アイコスホームページ下部に記載されている注意喚起

リスクがある上に、健康増進法というたばこに関するルールをしっかりと認識する必要があります。

そして、認識した上で、大人として周囲に迷惑をかけない利用を徹底するべきといえます。前述したとおり、おそらくアイコスなどの利用者は知らず識らずに、「自分が使ってる加熱式たばこが1番害が少ない」と思っている可能性が高いです。

私自身もあらためて気をつけて、認識をしていきたいと思いました。