プルームテックの互換品がなくなる?JTが加熱式タバコ互換機販売会社を訴訟

プルームテック互換品がなくなる?

加熱式タバコ「プルームテック」をはじめ「プルームテックプラス」、「プルームエス」を販売しているJTが、「プルームテック」互換品を扱う会社に対して訴訟を起こしました。

もしやすると今後、プルームテック…加熱式タバコの互換機がなくなっていくかもしれません。

アイコスさん

監修者

Twitter:@iqossan
2016年より運営している加熱式たばこメディア「アイコスさん」代表。IQOS歴は7年。gloとPloom歴は6年。加熱式たばこデバイス所持数は100台を超える。
JT本社に取材、IQOSストア銀座店のオープン初日に取材など、加熱式たばこをはじめとした「新型たばこ」の情報を、正しくわかりやすく伝えることを心がける。月間最高PV数は400万。

JTが発表したプルームテック互換品に対する訴訟

この訴訟は5月15日付けでJTが公式に発表しています。以下、プレスリリース全文です。


当社加熱式たばこ「プルーム・テック」の互換品に係る不正競争防止法に基づく訴訟の提起について

JT(本社:東京都港区、代表取締役社長:寺畠正道)は、2019 年 5 月 10 日に、株式会社イコール(本社:福岡県北九州市、代表取締役:花田佳之氏)他(以下「被告ら」)に対し、不正競争防止法に基づく輸入・販売行為の差止め及び損害の賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起いたしました。

本訴訟において当社は、当社加熱式たばこ「プルーム・テック」*のカートリッジ及びバッテリーの形態を表示もしくは模倣した商品を被告らが販売しており、かかる行為等が不正競争行為に該当すると主張しております。

当社はこれまでも、当社の極めて重要な経営資源である知的財産の保護に努めてきており、今後も、当社の権利・利益を侵害する行為に対しては断固たる措置を講じていく所存です。

JTの訴訟における添付資料
JTの訴訟における添付資料

対象は、プルームテックの互換商品『plus』 か

JTが訴訟を起こした会社は「株式会社イコール」とされています。

調べて見ると、おそらくではありますが、問題となったのは株式会社イコールが販売していた互換品「plus」という商品で、以下のもののようです。

プルームテック互換品「plus」
プルームテック互換品「plus」
「株式会社イコール」との表記がある
「株式会社イコール」との表記がある

すでにAmazon等では購入できなくなっており、フリマ系サービスでは存在を確認できます。

「plus」と名がついていますが、あくまで「プルームテック」の互換機のようです。もしやこれが逆に問題?詳しく見ていきます。

なぜ、プルームテック互換品が訴訟されたのか?

今回、プルームテック互換品の販売会社が訴訟されましたが、これまで互換品の販売会社が訴訟されたことはありませんでした。

と言いつつも、各加熱式タバコ会社であるフィリップモリスもJTも、互換品を推奨しているわけではありません。

例えば、正規品は徹底された品質テストが繰り返されていますが、互換品はその限りではないため正規ベンダーからしたら安価で品質が低いかもしれない商品が流通するというのは、デメリットのほうが大きいでしょう。

JT本社に直撃取材!プルームテックの良いところ悪いところを聞いてきた JT本社に直撃取材!プルームテックの良いところ悪いところを聞いてきた

商品名が問題な可能性

その上で、今回の訴訟内容を見ると、

不正競争防止法に基づく輸入・販売行為の差止め

としています。不正競争防止法とはなんでしょうか。

この法律は、事業者間の公正な競争及びこれに関する国際約束の的確な実施を確保するため、不正競争の防止及び不正競争に係る損害賠償に関する措置等を講じ、もって国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

経済産業省の説明では上記の通りあります。

…といってもわかりづらいのですが、この法律の中では、

「自社のヒット商品と同じ商品名の商品を、他社が販売」

という行為も禁止しています。

これを鑑みると、「plus」という名前も問題があるように感じますね。

プルームテックプラスと勘違いされる可能性

JTは「PloomTECH +(プルーム・テック・プラス)」を、2018年末に発売しています。

プルームテックプラスとプルームテックプラス専用たばこカプセル
プルームテックプラスとプルームテックプラス専用たばこカプセル

一方で、今回問題になった商品は

  • 「プルームテック互換品」であり
  • 「plus」という商品名

です。この2つの要素は、まさに

「自社のヒット商品と同じ商品名の商品を、他社が販売」

という事柄に該当する可能性が高そうですね。

どうなる、加熱式タバコ互換品の今後

いまや加熱式タバコ互換品は数多くあります。

例えば、アイコスの互換品である「jouz」は大きな資本も注入されている加熱式タバコで、IoT機能も付いた次世代モデルも発売されたばかりです。

アイコス互換機を超えた?「jouz 20 Pro」実機レビュー!Bluetoothで味が変わる次世代モデル アイコス互換機を超えた?「jouz 20 Pro」実機レビュー!Bluetoothで味が変わる次世代モデル

他にも「アイコス 互換」でAmazonで調べると多くの商品があることがわかります。

もちろん、「プルームテック 互換」も同様ですね。

少なくとも、今後互換品製造・販売会社は、この互換品に投資を行うことを躊躇していくことでしょう。

それを考えると、今後このJTの訴訟が拡大(解釈)され、互換品が少なくなっていく可能性もあります。引き続きウォッチしていきます。

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